本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今日のテーマは、
「準備」
です。
「よし、準備はできた」
目の前にある大きなバッグを眺める。
デリバリーサービス用のバッグだ。
本来は大手チェーンのバッグを使うのが主流らしいのだが、
目の前にあるのは、独自に調べて購入したデリバリー用のバッグ。
「今は配達員が増えすぎて、大手のは購入できないケースがほとんどですよ」
後輩の言っていた通り、大手のバッグは在庫切れ。
目の前にあるのは、アマゾンレビュー☆4のバッグである。
「アマゾン、信じてるよ」
バッグに声をかけるが、当然返答はない。
あとは・・・。
商品を詰めた時に隙間ができないように使うタオル。
そして、
サバイバルシート。
「サバイバルシートってなに?」
聞き慣れない単語だったので、後輩にたずねてみた。
「サバイバルシートっていうのは、緊急状態の時に生き残るためのシートです」
緊急状態? 生き残る?
「デリバリーはサバイバル?」
「違いますって!」
後輩が笑いながらツッコミを入れる。
「これですよ」
彼のスマホ画面に映し出されたのは、
「銀紙?」
「そうですね。アルミホイルのでっかい版みたいな感じです」
大きな銀紙だった。
「これをどうすんの?」
「バッグに入れておくんです」
「なんで?」
「スペースの隙間を埋めるためです」
でもそれって・・・。
「タオルでもできるんじゃないの?」
「そうです。好みにもよりますが、タオルと違ってサバイバルシートは汚れたら捨てればいいので。衛生面で言ったら、サバイバルシートの方が喜ばれる場合もあります。あと、保温性に優れてますね」
保温性?
「温かいものや冷たいものなど。サバイバルシートで包むことで、温度を維持しやすくなるんです」
「へぇ~」
世の中には知らない知識がいっぱい。
人間が遭難した時などに、体温を奪われないために身を包む。
本来の目的はそういうものらしい。
「サバイバルシートなんて初めて聞いたよ」
「そうですよね。僕も最初は知らなかっったです。ただ、便利なんですよ。他にも食べ物を運ぶ時は、いかに揺れを防ぐか。ここが大きなポイントになるんです。他にも縦揺れと横揺れが・・・」
ああ、長くなりそう。
「とりあえず、じゃあ。バッグとサバイバルシートとタオルがあれば大丈夫ってことだよね」
「そうです。あとは実践ですね」
バッグ、タオル、サバイバルシート。
「よし!」
デリバリーの三種の神器を目の前に、僕はうなづいたのでした。
追伸
「大山さんって何でもできる人だと思ってました」
後輩に言われました。
何でもできる人ってこの世にいるんでしょうか?(笑)
どうやら僕にはそういうイメージがあるらしいです。
僕は興味を持ったら、とことんやってしまう性格です。
ただ、興味が湧かないとまったくやりません。
極端な性格なんですよね。
今回の目的は、
トライアスロンにそなえて身体を鍛える。
それが最初の動機だったのですが、
「接客」
という単語を聞いた途端、昔の飲食店の血が騒ぎ始めました。
引きこもり上がり。最初は怒られながらスタートした飲食店での仕事。
お客様を怒らせることは何度もあり、そのたびに頭を下げてきました。
その経験の積み重ねが、
・お客様に対してやっていいこと。
・お客様に対してやってはいけないこと。
を僕に教えてくれました。
現場での生きた経験が「人間」というものを教えてくれたんですよね。
その後、接客を評価され、従業員のマニュアル作りを行ったこともあります。
ただ、
マニュアルだけでは人の心は動かないんですよね。
+α(アルファ)が大切。
その+αを探すのがまた楽しい。
こうして考えると、僕は接客が好きなのかもしれないですね。