本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今日のテーマは、
「怪談」
です。
お盆シーズン。
この季節になると、昼は◯◯おもいっきりテレビを思い出します。
昭和生まれの方ならご存知かもしれません(笑)
司会のみのもんたさんが、主婦の悩みを聞きながら、悩みをズバッと解決していく。
ただ、
そんなみのもんたさんが好きだったわけではありません。
僕の目当ては、
「あなたの知らない世界」
という心霊コーナー。
夏休みに、視聴者から寄せられた投稿を再現VTRにしてお送りするという、当時としては画期的な企画。
夏休みになると、おばあちゃんと2人でテレビの前に待機して見ていました。
まぁ、内容はだいたい同じような話なんですけど。
怪談話というのは人の心に残りやすいんですよね。
というわけで、
今回は怪談をテーマに取り上げていきたいと思います。
怪談という言葉が世界共通の言語だという事は、皆さんご存知でしょうか。
「Kwaidan(怪談)」
という名前で本が発売され、世界に日本の文化が広まるキッカケになった人物。
それが小泉八雲です。
怪談を作った人物として知られ、有名な話として、
・耳なし芳一
・雪女
・ろくろ首
などがあります。
皆さんも一度は耳にした事があるんじゃないでしょうか。
彼が最後に移り住んだ地域。
それが、島根県なんです。
島根県と言えば、出雲大社。
出雲にはさまざまな神話があります。
その出雲神話の影響を受けて、著作された作品が怪談というわけなんですね。
なぜこんな事を知っているか。
それは僕が島根県出身だからです。
地元にいる時は恥ずかしながら、まったく知りませんでした。
大阪に出て、時々、実家に帰るようになって。年齢を重ねて、初めて地元周りを観光しようという気になりました。
その時に訪れたのが、島根県松江市にある、
「小泉八雲記念館」
です。
実は僕の生まれた県が怪談の原点だったんですよね。
ちなみに、出雲神話で有名な話。
それは、
ヤマタノオロチという大きな蛇の話です。
天界を追放されたスサノオの命(みこと)が、
泣いている老夫婦に出会います。
話を聞くと、娘のクシナダ姫が大蛇の生贄になるのだという。
それを聞いたスサノオは、クシナダヒメとの結婚を条件に、大蛇退治に乗り出します。
巨大な8つの首と、山の大きさに匹敵する胴体を持つ大きな蛇。
そんな巨大な敵とどうやって戦うのか。
スサノオが老夫婦に用意させたのは、大量の酒を入れた8つの桶。
大蛇が酒を飲んで酔っ払ったスキを狙って、斬りつけました。
ヤマタノオロチは倒れ、その尻尾の中から三種の神器の1つ。
草薙の剣が現れたのでした。
というお話。
怪談の原点が神話というのも面白いですよね。
ちなみに、三種の神器は皇室に伝わり、皇位継承の際には必ず用いられる宝物です。
ということは、
草薙の剣は実在するんですよね。
怪談、神話、現実世界。
これらをつなぐ歴史が、
私達の世界にはあるんです。
この話を機会に、皆さん、不思議な話に興味を持ってみませんか?
追伸
ちなみにヤマタノオロチの存在は、島根県に存在する川。
斐伊川がモデルという話もあります。
8つに分かれた川が1つの湖につながり、そこから海へと流れる1つの川。
まさしく、8つの首に大きな胴体、尻尾をあらわしています。
ヤマタノオロチの災害は斐伊川の洪水。
それを鎮めるための生贄の儀式。
そして、
しっぽから現れた草薙の剣は、斐伊川で豊作に恵まれる地域をあらわしているのだとか。
神話を掘り起こしていくと楽しいですよね。
火のないところに煙は立たない。
もしかしたら本当に存在したかもしれない。
そう考えると、人生が楽しくなる気がしませんか?