本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
本日のテーマは、
「嫌いな人」
です。
喫茶店での出来事。
「大山さん、嫌いな人いないんですか?」
久しぶりに出会った昔の同僚に、こんな質問をされました。
「嫌いな人・・・ですか」
「そうです! 嫌いな人です!」
彼は答えが楽しみなのか、身を乗り出して聞いてくる。
「胸を張って嫌いって思える人はいないですね」
過去の記憶をさかのぼっても、今現在、嫌だと思う人はいなかった。
「そうなんですね。相談とかに乗ってたら、この人苦手だなとか。なると思うんですけどね」
「仕事で相談されるケースはお金をいただいてますからね」
「お金払ってるから、偉そうにする人もいるんじゃないですか」
うーん。
「そうですね。ただ、お金を支払ってるからこそ、自分の問題に真剣に取り組んでる人がほとんどです。だから、文句が出るのは普通かもしれませんね」
自分が本気で物事に挑む時、成果が出ない時にイラ立つのは普通だと思う。
「ふーん」
彼はつまらなそうに、店内の人々の行動に目を向ける。
「もしかしてですけど」
「はい?」
「相談を受けた時に、苦手だな。そう思う人がいたりしましたか?」
思い切って彼に聞いてみる。
「そうですね・・・」
やっぱり。
「なんか、人の話を聞いてると面倒くさくなるんですよね」
「どんな風にですか?」
詳しく聞いてみる。
「例えば、人と揉めたとか。当事者同士で話し合えばいいのに、なぜこちらに相談を持ってくるのか分からないですね」
彼はうつむき加減に答える。
「親しい方の話ですよね」
「え」
「その相談された方」
「なんで分かるんですか!」
彼は驚いている。
相談が苦手な人が、相談を受ける相手。
それは自分が無視できない相手かもしれない。
「その方の普段の行動を考えると、答えが見えてくるかもしれないです」
「普段の行動・・・」
「自分から率先して意見を言える人なのか。それとも、言えない人なのか」
「あ、意見はできないと思います!」
彼は自信を持って答える。
「それなら、誰かに聞いてもらいたくなるかもしれないですね」
「でも、自分のことですよ」
「はい。だから、自分の事を理解している人に聞いてほしいんだと思います」
「ああ・・・なるほど」
彼は静かにうなづいたのでした。
追伸
人の言葉には、自分に当てはまる要素が含まれています。
彼の言っていた、
「相談を受けて嫌な目にあったんじゃないか」
は、自分がそういう経験をしたから。
もしくは、
そういう経験をしたら、嫌だと思ったから。
自分の感情が含まれている事がほとんどです。
ちなみに、
「嫌い」
という感情は、意識しないと出てきません。
「ああいう人が嫌だ」
「こういう人が嫌だ」
そう言っている人の考えを具体的に探っていくと、過去につながりのあった嫌いな人物が出てきます。
人は過去に嫌いだと思った人。それに似た傾向がある人を嫌いになるんですよね。
もし嫌いな人が多い方は、自分の過去を探ってみてください。
思い当たる事が見つかるかもしれません。