我思う、故に猫あり

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コラム
角田光代さんの著書「今日も一日きみを見てた」を読了しました。

この本は、同居の友達のもので、友達が読んだのかどうか、ずーーーっと長いこと積読されていた本です。

ベアたんは猫が表紙ということにも気づかず、ずーっとこの本の存在にも気づかずにいました。

最近、ちょっとずつ読書をするようになって、まずは家にある本で気になるものから読んでみよう、と本棚を漁っていたら出てきた一冊の文庫本。
気にはなったけれど、そのときはまだ「読書をする」という予定が自分の中になくて、そのまま棚の表に並べて置いておきました。

タイトルから察するに、小説かな?と。
角田さんは小説家だし、児童文学作家だという認識があった(でも著書を読んだことはなかった)し、小説なら一章を読むのも結構ベアたんは時間がかかるから、時間の出来た時に。余裕が在る時に。
そうしてそのまま一年以上経過していました。

ふと。

本を読もうという気分になって、最初に手をつけたのはやはり実用書だったけれど、なんとなく棚にあったこの本のことを思い出してみました。

小説、だろう。

でも、文庫本だから、意外とさらっと読めるかもしれない。

そう思って手に取ったら……エッセイでした。

しかも。猫の。

気がついたら表紙が猫の写真ではないか!!

なにやら猫の馴れ初めから、今に至るまでの紀元前紀元後について詳しく描かれている。
とても興味深い内容だった。
内容については、ぜひこの本は読んだほうがいいので、書きません。
猫好きの人も、そうでない人も、猫について深く、猫好きについて深く、考察できる本です。

その中の一部を抜粋すると、
犬を飼っている人は、自分のうちの犬が好きなんです。猫を飼っている人は、世界中の猫を好きになるんです。
一匹の猫は、全世界の猫となるのである。ノンフィクションの現在ばかりでなく、過去未来フィクションまで含む全世界だ。一匹の猫によって、私たちは、全世界の猫の幸福を祈るに至る。
猫愛がいかに深いか……おわかりいただけるでしょう。
そして、私もまた、猫バカなのです。


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