部長と面談があった
内容としては「一か月経ったけどどう?」といったものだった。
私は素直に「思ってたより余裕があります」「ただお局さんの当たりが少しきつい気がします」と言った。
実際、ダブルチェックや確認をお願いしても「ノート見なさい」と言われるし、接客に対していちいち「崩しすぎ」「そこは普通○○デショ」と嫌味を言ってくる、「こちとら接客五年目やぞ、空気とかお客さんの雰囲気見てやっとるわ」と思いながら「そうですね、すみません」と言って流していた。
挙句の果てには「声が通り過ぎて合ってても間違って聞こえるわ」と言われ「は??」と思ってしまった。
そういった不満、というか愚痴というか、素直に話た。実際お局と合わないと思っていたので把握してくれたり、あわよくば担当変更とかならんかな?と思った。
だが部長はお局の肩を持ち、「正直、今の段階で遅れてるから」「実際きつく聞こえるよ」「お局もお局の考えがあるんとちゃうか?」と不機嫌そうに言った
自分の味方になってくれるとは思っていなかったが、中立の立場でいてくれると思ってた。だから驚いた。
挙句の果てのはプライベートの事まで含めてお説教、正直三か月以上前の事なのであまり覚えていないが、「なんで部長にそんなこと言われなあかんの?」と思っていたのは覚えている
私も腹が立ったので「部長から見て私の評価はどうですか?」と聞いた。
すると、前回の仕事中関係のない事をしていたことを言われた。
「その話を聞いたとき、正直は?と思った」
「社会人、ていうのは暇でも仕事を探すもの、掃除ありませんか?とかそういうの聞いたりとかなかったわけ?」
と言われた。
正直、研修内容は簡単ではなかったが言われた分はその日のうちに理解するようにしているし(遅れてるのは同僚のペースに合わせてたから)、その日もできることして周りに聞いてもないと言われた。なにより周りは関係の無い話をしていたのに関係の無い事をしていたうちだけなんで怒られなあかんの?
「じゃあ関係の無い話をするにはいいんですか??」
お互い感情的になっていたが、冷静になる余裕はお互いになかった。
「話をするのは息抜きだからいい」という部長の言葉に「あぁ、なにゆっても無駄やな」と思った。
私が納得できなかったのは、注意を受けたことではなく、喋るのはいいがその他の関係の無い事をするのはダメ、という事だった。
長々と説教を食らい、少し怖かったし、悔しかったので半泣きになりながら「正直、ここで一生働きたいとは思ってません、転職活動してます。」と素直に言ってしまった。
この一言は戦犯だったな、と後々後悔することになる
「そんなん聞いてない」と怒られ「そりゃいってないもん」と思いながら「すみません」と謝った。
「考えさせてくれ」と部長の一言に「いや、あんたが何を考えんねん」と思いながらも仕事に戻った。
これは序章に過ぎない、これからが本当の修羅場である
余談だが、御局と部長はオープニングメンバーでこのお店の大変だった時期を一緒に頑張ってきた仲らしい
「デキてんの?」てぐらいの濃厚な絡みに、五十代のばばぁと四十代のじじぃがきついて、と毎回思っていた。
なんなら二人ともうちの親より年上だ。
21歳の女の子相手に大人げねぇというのが心境だった。