ほっとひといき300字SS:9

記事
小説
300字SSを出品しているのですが、どのような300字SSを書く人かわからないと頼みづらいと思ったので、たまに自発的に書いた300字SSをブログに載せていこうと思います。
テキストだけでざっくり行きますね。

-腐乱桜-

 桜の木の下には死体が埋まっているらしい。それは都市伝説でしかないけれど、今年のこの桜は妙にきれいだ。
 この根元に本当に死体が埋まっているのだろうか。死体から栄養を吸って、花開いているのではないだろうか。
 この下に埋まっている死体があるとしたら、今どうなっているのだろう。朽ち果てて骨となっているのか、それとも未だ骨にならず腐乱しているのか。確かめたい衝動に駆られた。
 掘り返してみるか。そう思ったけれども、同時に、掘り返したら土の下にあるかも知れない死体が消え去るような気がして、ただ土の表面を撫でることしか出来ない。
 掘り返さなければこの下に死体が存在する。それならば、私はこのまま死体と共に桜を楽しもう。

こんな感じの300字SSを書いております。
もし興味を持って下さった方は、商品ページをご覧下さい。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す