ほっとひといき300字SS:3

記事
小説
300字SSを出品しているのですが、どのような300字SSを書く人かわからないと頼みづらいと思ったので、たまに自発的に書いた300字SSをブログに載せていこうと思います。
テキストだけでざっくり行きますね。

-僕の友達-

 すっかり雪が積もった。陽も落ちて街を照らすのは家の窓から零れる光だけ。暗い街の中を僕はお手製のぬいぐるみを持って歩いていた。身を切り裂くような雪の夜。これが続くとうんざりしてしまうけれど、今日は初雪だ。だから特別、心が浮き立った。
 手に持っているぬいぐるみは僕の憧れの人に似せて作った物。きらきらと光る雪の中を、あの人と一緒に歩きたいと思いながら連れてきた。本人でないのが残念だけれどそれは仕方がない。
 突然声が聞こえた。
「寒くない?」
 それはあの人の声に似ていて、でも周りには誰もいない。
 ふと、手が冷え切っていることに気づく。そろそろ帰ろう。きっとこの子も寒いはずだ。
 僕はぬいぐるみをぎゅうと抱きしめた。

こんな感じの300字SSを書いております。
もし興味を持って下さった方は、商品ページをご覧下さい。
もちろん、ブログで300字SSを暇つぶしにご覧いただくだけでも歓迎です。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す