中小企業経営のための情報発信ブログ191:口癖をマネジメントする

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ビジネス・マーケティング
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。
多くの自己啓発本が口癖の重要性を語っています。いわゆる「アファーメーション」です。
アファーメーションは、「ポジティブな言葉で自分自身に宣言して、なりたい自分を引き寄せる」ものですが、ポジティブな言葉を口癖のように唱えることで潜在意識に働きかけて自分の望む方向へ導いていくことができるのです。
ポジティブな言葉を口癖のように言っていれば物事は良い方向に進みますが、逆にネガティブな言葉を口癖にしていれば物事はマイナスの方向に進みます。これは間違いのない事実です。このことは、人生だけでなくビジネスにおいても当てはまります。
それなら、ポジティブな口癖をうまく活用しない手はありません。
1.口癖をマネジメントする
 「口癖をマネジメントする」というのは、「いい口癖を使っていく」ということより「悪い口癖をやめる」ということの方が重要です。人は不安になったり緊張すると、ネガティブな思考が頭をもたげてきます。厄介なのはポジティブな思考よりもネガティブな思考の方が潜在意識にすり込まれやすいということです。つまり「いい口癖」よりも「悪い口癖」の方が潜在意識にすり込まれ、大きな影響を与えるということです。
 そのためには、「悪い口癖」にフォーカスして、これをやめることに意識を向けることです。悪い口癖は意識しないと誰もが自然と(知らず知らず)使っているものです。
 ビジネスにおいても、上司や部下などの「人のせい」にしたり、「環境や時代のせい」にして愚痴をこぼします。上司やリーダーが愚痴やネガティブな口癖ばかり言っているようなら、そのような上司やリーダーについて行きたいと思う部下やメンバーはいないでしょう。
 自分の無意識に口から出る口癖に意識を向けて、悪い口癖やネガティブな口癖に意識を向けてやめるようにすることが大切です。
3.やめるべきネガティブな口癖
 やめるべきネガティブな口癖を5つ挙げます。
 Ⅰ:「でも」「だって」・・・「でも」「だって」という言葉を口癖のように使い、何でも否定する人がいます。良い流れが起きているのを、この一言で一瞬で悪い方向に変えてしまいます。「でも」「だって」という言葉は自分が行動を起こさない言い訳の言葉にも使えます。行動しないことに罪の意識や後悔を感じなくて済みます。チャレンジしないので大きな失敗をしなくてすみますが、成長からの遠ざかります。「でも」の代わりに「それなら」「じゃあ」、「だって」の代わりに「だからこそ」という言葉を使い、ポジティブに前抜きに行動へとつなげていくべきです。
Ⅱ:「どうせ」・・・「どうせ」という言葉はある意味諦めの言葉です。「どうせ部下にやらせても」などと言います。部下に期待していないので、失望したり怒ったりせずにすむかもしれませんが、部下を信頼して仕事を任せることができず、自分が抱え込むことになります。また部下の成長も望めません。「どうせ」の代わりに「どうせなら」という言葉を使いましょう。ダメで元々、「どうせなら」やらせてみればいいのです。「どうせならやらせてみよう。ダメならフォローすればいい」のです。
Ⅲ:「難しい」・・・「難しい」という言葉は、うまくいかなかった場合の保険です。「難しい」と事前に宣言していれば、失敗しても落ち込んだり傷ついたりしなくてすみます。「難しい」というのが口癖になっているのであれば、「もしうまくいくとしたら」という具合に、創意工夫や試行錯誤の余地がある捉え方に変えるべきです。そのように捉えることができれば、前向きにチャレンジできるようになります。たとえ、どんなに難しくても「難しい。しかしやり方次第で上手くいくかもしれない」と考えるのです。
Ⅳ:「分からない」・・・「分からない」というのは、思考停止、行動停止、責任放棄の言い訳です。「わからない」ではなく「分からないからこそ」を使いましょう。「分からない」と投げ捨てるのではなく、「分からないからこそ、分かるように努力しないといけない」のです。
Ⅴ:「忙しい」・・・確かに、リーダーやマネジャー、管理職は忙しいです。特に日本の場合プレイングマネジャーが大半ですからやむを得ないところです。しかし、優先順位を明確にせず、やるべきでない仕事までやろうとしているから時間がないのです。「忙しい」という言葉はマイナスのイメージがあります。使わないに越したことはありませんが、もし使うのであれば「忙しいが楽しい」「忙しくて燃える」とポジティブな言葉を付け加えることです。
口癖は、自分だけでなく周りにも影響を及ぼします。悪い口癖であれば、周りの士気やモチベーションを低下させます。逆に良い口癖ならば、部下の士気やモチベーションを高めます。
まずは自分の口癖を振り返り、悪い口癖をやめるように努力することです。
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