慢性的なストレスを解消しよう(うつ予防)

記事
コラム
「うつ病を発症するいちばんの原因は慢性的なストレスだ」と言われています。
人の脳は嫌なことも楽しいことも記憶され、その事柄が起こったあとも不快感や幸福感が持続します。
ですから脳内の記憶は、ポジティブな記憶とネガティブな記憶がいつも競合しているのです。
「嫌な記憶のセット」と「楽しい記憶のセット」が脳内に蓄積していて、それぞれのセット間では<どのセットが思い出されるのか>が常に競い合っています。

「ポジティブな記憶のセット」が強く思い出されると、脳内はポジティブな感情で満たされ、
「ネガティブな記憶のセット」が強く思い出されると、脳内はネガティブな感情で支配される。

そして、
脳がネガティブな記憶に支配される状態があまりにも長すぎたり内容がひどくなると、その結果うつになると考えられています。

これが脳内の記憶の仕組みです。

ですから、
うつ状態から抜け出したいときはポジティブな記憶を思い出すことができればいいのですが、うつを発症している段階では楽しい記憶がなかなか思い出せません。

これらの仕組みを踏まえて、マウスの実験ではすでに強制的にポジティブな記憶を思い出すことに成功しているそうです。

ではわたしたちはどう予防したらよいか?

第一に、ストレスが「慢性的」にならないように工夫する。

自分のコントロールがきく範囲でポジティブな環境を整えておく。

「ポジティブな環境」ってひとそれぞれ違いますが、たとえばわたしの場合は、
・帰宅したときにホッとしたいので家の中は心地良い環境にする。
家に置いてあるものはお気に入りのものばかりで徹底している。
・食べることが大好きなので食事の時間は丁寧に、満足度高めに。
・とにかくやりたくないことを可能なかぎりやらない。
・外に出ると疲れてしまうので家に引きこもる率高め。
・自分の快と不快を自問自答で常にチェック。

ざっとこんな感じです。

みなさんはいかがですか?

「慢性的」というのがポイントだと思いますので、普段から少しでも「慢性的なストレスは回避」を意識しておくといいと思います。

予防のために「自分はどんな環境だとポジティブを感じられるのだろう」と自問自答してみてくださいね。

*一部の情報を書籍「つながる脳科学」より引用しています。

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