危険な情報をまき散らす新聞-カラス肉の生食についての記事

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東京新聞の記者がカラス肉の生食を称賛して厳しく批判されています。

少し説明しましょう。

この記者は一部地域の食文化であるカラスの刺し身を食べに来ないかと取材先から誘われ、生食であることに悩んだ末、好奇心から2月中ごろに食事会に参加しました。

そして、その体験を「突撃イバラキ」シリーズの「カラス肉の生食文化 究極のジビエに挑戦」とのタイトルの記事として発表。

同記事によると、地元の住民ら十数人が集まり、狩猟したとみられるカラス13羽を調理して食べたのだそうです。

その中には、醤油漬けにした胸肉の刺し身があり、レバーのような赤身で食べてみると、臭みはなくさっぱりした味だったとのことで、お腹の様子が心配になったが、食べた翌日も何ともなかったとしています。

そして、食事会の常連から、食べ物への偏見は差別につながり、それをなくすのが世界平和だと言われ、「膝を打った」と述べた後、貴重な食文化が先細りになるのは惜しいと締め括っています。

この記者は、後で茨城県の生活衛生課に後で取材すると、禁止ではないものの、食中毒のリスクが高いので控えてほしいと言われたとも書いていますが、結局、同記事をそのまま発表しています。

これに対して、「危険な行為を助長しかねない」などと医師らからツイッター上で批判が相次ぎました。

当然でしょう。

昨年7月にもTBSのバラエティー番組「坂上&指原のつぶれない店」が「鹿もも肉の刺身」を紹介して大炎上したというのに。

この新聞記者は新聞の役割と影響力をどう考えているんでしょう。

マネをして、カラスを捕らえて食べようとする人が出てきたらどう責任を取るつもりなんでしょう。

注:一応書いておくと、「カラスに限らず、全ての野生鳥獣は、鳥獣保護管理法により、許可なく捕獲したり処分したりすることは禁じられています」ですから、うるさい、迷惑だからという理由から、ましてや食べるために捕まえることはできません。

話を戻すと、前にもこのブログで取り上げましたが、ジビエ(野生鳥獣)の生食は危険なんです。

専門家の意見を引用しておきます。

「ジビエは加熱が不十分だと食中毒を引き起こす恐れがあり、E型肝炎ウイルスや腸管出血性大腸菌などの感染リスクが高まり、場合によっては命を落とす可能性もあります。日本赤十字社ではそのような感染リスクを懸念して、ジビエを生で食した人には摂取した時点から6カ月は輸血を断っています」

しかし、「食事会の常連から、食べ物への偏見は差別につながり、それをなくすのが世界平和だと言われ、『膝を打った』」って、この記者は何を考えているんでしょう。

危険な食べ物を危険と認識し、生食を避けることのどこが差別なんですか。

たとえば、フグは、調理に免許が要りますが、これも差別で、これをなくすと世界が平和になるんですか。

極度に危険であり、調理に専門的な知識と技術を要求されるから免許制度になっているのでしょう。

ところで、批判をどう考えるかなどについて問われた東京新聞は、「記事で掲載した通りです」とまったく反省する様子を見せていません。

東京新聞もその新聞記者と同様に新聞の役割と影響力を真剣に考えるつもりはないのでしょう。

市民を啓蒙するどころか、間違った、さらには危険な情報を垂れ流して恥じない。

やはりオールドメディアの堕落は止まるところを知らないようです。

では

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