交渉や話し合いが重要なのはいいが、具体的には何を話し合えばいいのだろう

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昨日の記事に続いています。

ジャーナリストの青木理氏が報道番組「サンデーモーニング」に出演し、安全保障と防衛費増額について以下のように述べました。

「防衛力っていうのもあるんだけども、協力する国を増やす、協力関係にある国を増やす、敵対する国を減らすっていうのも安保の一番の要諦なんですよね。

北朝鮮、中国と対立し、韓国とも歴史問題でいがみ合ったままの日本が敵基地攻撃だとかですね、国の借金が1000兆円超えてるのに、世界9位レベルの防衛力を倍増させるんだって。そうすると(世界)3位ですよね。そちらの方向に向かうことだけに今の政権は夢中になっているけど、それでいいの?

それって本当に安全保障になるんでしょうかっていうことも考えなくちゃいけないってことですよね。韓国や周辺国との関係を築くってことももっと重要なんじゃないですかっていう発想も同時に持ってほしいなと思いますね」

なんというか、当たり前のことをとくとくと語っているだけですね。

韓国や周辺国に限らず、あらゆる国と友好関係を結べればそれに越したことはありません。

それができないから苦労している。

昨日、触れた立憲民主党の末松氏や社民党の福島氏も外交が大切だといいます。

まったくその通りだと思いますが、では具体的に何をどう話せばいいのかはっきり提案してください。

「仲良くしましょうね」とでも言えば、相手はわかりましたって納得すると思っているのでしょうか。

たとえば韓国の現在までの行動をみて、話し合いでなんとかなると本気で考えているとしたらお気楽としか言えません。

彼らは一方的にこちらが折れない限りは引き下がらないでしょう。

それに仮に話し合って決めた正式の条約でもあっても、大統領が替わるとなかったことにされるわけです。

そんな国とどう付き合っていけばいいのですか。

また、軍拡を着々と進め、最近、弾道ミサイル5発を日本の排他的経済水域(EEZ)に打ち込んだ中国とこちらは軍備増強もせずにどう話し合うことができるのでしょう。

さらに、多数の弾道ミサイルを発射し続け、対話の意志など一切示さない北朝鮮とは、どのように交渉しろというのでしょう。

対話や交渉とは、お互いに譲歩条件を示し、何度も話し合いを重ねて、ぎりぎりの妥結点を模索するものです。

十分な軍事力を背景に持たない国が何を言っても聞き入れてくれるわけがありません。

また、交渉や話し合いをしようにもまったく応じない、または仮に話し合いをしたとしても一切聞く耳を持たない相手が世の中にいるということも理解しないといけません。

ロシアのプーチン大統領をみてもわかるでしょう。

EU、特にフランスのマクロン大統領はプーチン大統領に直接、会いに行った後も電話で何度も説得を試みました。

結果は御覧の通りです。

おそらく韓国や周辺国も同じでしょうね。

ところで先日、数人の仏教僧と信徒が「平和行進」をしました。

行進に先立つ今月の5日間、食べ物や水を一切口にしない断食・断水の修行をしながら、朝から夕方まで国会前で憲法9条順守や「敵基地攻撃能力(反撃能力)保持反対」を願ってきたとのことです。

「きょうは81年前に真珠湾攻撃を行った日でもある。武力で平和をつくることは幻想でしかないと、過去の悲惨な戦争から学んだはず」

彼らの善意を疑う気はありませんし、こうした行動を否定もしません。

しかし、「武力で平和をつくることは幻想でしかない」とのことですが、実際に武力以外の方法で平和を確立できた例がありますか。

あるのなら是非とも教えてほしいものです。

彼らも上記のジャーナリストと同じく(青木氏よりはましでしょうが)、理想論に酔っているだけなのでしょう。

では

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