テレビの凋落:信用されないグルメレポート、テレビの電力消費

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ネットニュースによれば、テレビの「総個人視聴率」*が6月第3週に史上最低を記録したとのことです。

*調査対象世帯のうち、テレビ放送をリアルタイムで見ている世帯の割合。

まあ、テレビの凋落は以前からしばしば指摘されていることなので、驚くような情報ではありませんが。

オワコンの道をひた走っているというか。

そして、おそらくこれに関係があるのでしょうが、最近のテレビ放送ではグルメレポートや飲食店紹介、レシピ紹介といった飲食企画が以前にもまして増えています。

そして、これらの多くが企業案件なんですね。

前に取り上げましたが、企業案件番組とは特定企業およびその商品の宣伝をするために制作されるもので、局側が提案する場合と企業側が持ち込む場合があります。

ところで、皆さんはいわゆる食レポを信用していますか。

しらべぇ編集部が全国10代~60代の男女1,653名を対象に調査したところ、「芸能人の食レポを信じている」と回答したのは、全体の14.8%だったとのことです。

なんと、たった15%弱。

その程度なんです。

まあ、レポーターを務めるタレントや芸人は絶対に不味いとはいいませんからね。

企業案件企画であれば尚更でしょうが、それでは情報と呼べません。

では彼らは不味いものを出されたときはどうするのでしょう。

有名な話ですが、一流グルメレポーターとして定評がある彦麿氏は、ある番組でドッキリで出された不味いラーメンを食べて、「 麺だけの味が味わえる、味のお坊さんみたい」といったそうです。

また、他のグルメレポーターは、「優しい味とゴマかす」、「いい意味で裏切られた」、「そうきましたか!?」、「斬新な味ですね!」と表現するとしています。

要するに、決して味を否定しないわけです。

万が一不味いといったら、どうなるかというと、やはり有名グルメレポーター(といえるのかなあ)であるヨネスケ氏は、「ある取材にいって、イワシのぶつ切りが出てきた。普通、(イワシのぶつ切りは)骨まで食べられる。でも骨まで食べられなかったからキレた」

その場のグルメリポートでは「うまい」とリアクションを取ったが、怒りがおさまらず「翌日の生放送で、料理人の風上にも置けないって、店の名前を3回連呼」したとのことです。

その結果、「裁判になりまして…。弁護士料入れて150万円取られました」

なかなかの代償を払わされています。

話を戻すとテレビもこうした信用のできない企業案件の飲食企画ばかりやっていると視聴者に飽きられ、ますます見られなくなるでしょう。

なのにテレビ局は真面目に対策を立てようとしているとは思えません。

その証拠といってはなんですが、テレビ関連でいやらしい話があります。

テレビ朝日の「スーパーJチャンネル」で家庭における電気の使用割合グラフで紹介しました。

エアコンが38.3%、続いて冷蔵庫12%、照明14.9%とまあ、ここまではいいとして、テレビの電気使用割合を「その他」にまとめたのです。

テレビ・DVDは8.2%もあるのに、どう考えてもおかしい。

目立たないようにしたとしか思えません。

酷暑による電力受給逼迫のおり、テレビ放送停止の声に敏感になっているのかも知れませんが、自分たちに都合の悪いことは隠蔽なんてことをいつまでもやっているから、視聴者が離れていくことがなぜわからないのでしょう。

では
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