フリーマーケットの専門家

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コラム
 その人達と出会ったのは私がリサイクルショップを営んでいたときだ。
 リサイクルショップを開業したキッカケはひょんなことで、私の母の知り合いで衣料品の輸入販売(卸)をしている人がいて、倉庫に腐るほど訳ありの衣類があるという。本来なら百貨店などのお客さんとの約束で、検品ではねられた商品は廃棄処分にしなければならないのだが、どうしても捨てられないらしい。そこでかなり安く、確か一万円で大きな段ボール50箱とかだったと思う。見れば確かに小さな穴があいていたり、ほんの微かなほつれがあったりする。そこで訳ありだということを説明して格安で販売することにした。
 徐々に手掛ける商品は広がっていき、やがて古物市場に出入りするようになったり、ディスカウントショップに商品を卸している業者に面白い商品があればメールしてもらうようになっていった。
 ある時期からワンボックスで大量に買い付けにくるお客さんが現れた。どうみても仕入れだ。その人がまた知り合いを連れてきて同じように仕入れていく。聞けばフリーマーケットで売るのだという。
 フリーマーケットといえば家庭から不用品を持ち寄って販売しているようなイメージだったので、それを業としている人たちがいる事に少し驚いた。それをきっかけに何度かフリーマーケットに足を運んだのだが確かに専門家が何人も紛れているようだった。
 今はネットで個人間で売買が成立する時代なので、フリーマーケットどころかリサイクルショップでやっていくのも難しいのではないか?


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