マンション購入のリスクがなくなるか!?

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 マンション管理適正化法の改正が発表されました。
 僕が思うマンション購入にとって一番のリスクは老朽化した際のメンテナンス費用だと思います。今回はそこについての法改正があったので簡単な概要と感想ブログになります。
 今回のマンション管理適正化法改正の背景としては、主に団地等で老朽化し危険な状態のマンションがあることがきっかけとなっていて、国交省データによると現在築40年超のマンションは81.4万戸あり、これが10年後には2.4倍の198万戸、20年後には4.5倍の367万戸と高経年マンションが急増する見込みとなっています。
 築40年となると間取りや配管、設備等も古く新たな入居者獲得が難しい、また購入者も世代交代し次世代は住まない等入居者が少なくなるとなかなか大規模修繕費が捻出できなかったりメンテナンスが行き届かなくなってきます。そのまま放置されると外壁が剥がれ落ちたり劣化が激しくなると入居者はもっと減る、と悪循環が加速していきます。
 その為今回の改正ではマンション管理計画を国や行政が作成し、管理組合に指導・助言できるようになること。危険な状態のマンション、バリアフリー性能がないマンションの売却について本来所有者全員の同意がなければできないものを建て替えと同じように4/5の同意があれば売却可能にしましょう。建て替えの際には容積率を緩和しますよ(高層建物を作れる)となっております。
 これによって住めないような危険な建物がなくなるとマンション購入のリスクが大幅になくなると思います。

ですが!!
 僕が思うのは、行政が作るマンション管理計画は任意規定となっており果たしてどこまで作成し実行してくれるのか?土地でも相続等が発生し所有者が誰だかわからないものが問題になっているように、マンションでも40年経過していたら誰が所有しているかわからない部分も出る可能性がある中で4/5の同意が得られるのか?そもそも大規模修繕費は所有者負担になるので相続放棄等で所有者が少なくなる中、負担が大きくなったものを払えるのか?などを考えるとマンション購入のリスクが減ることは考えずらいのかなと…
 ただとても頭の良い大人たちが考えたことなので実際にはもっとうまく運用されると信じて様子を見ていきたいと思います。
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