嫉妬されたパートナーの気持ち

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こんにちは、心理カウンセリング&授業を行っている「ナガエトモヒコ」です。
本日は一度は誰でも抱いたことがあると思われる「嫉妬」についての私の考えを書いていこうと思います。
また、今回は主に「パートナー間での嫉妬」についてフォーカスしていこうと思いますので、その点についてご了承ください。

嫉妬とは

嫉妬の意味を調べますと、「人をうらやみねたむこと」や「自分の好きな人の愛情が、他人に向けられるのをうらんだり憎んだりすること」「やきもち」というようなことが出てきます。
とくに男女の嫉妬は非常に身近なものではないでしょうか。
最近では、パートナーにGPSをつける人もいる話を聞くほどです。
「嫉妬」は「怒り」の一種であるとも考えられており、とても破壊的で危険な感情であります。
ほんのわずかな嫉妬であれば可愛いものかもしれませんが、それが常に抱かれるのであれば少々問題です。
ここでは、「嫉妬」はとても破壊的で危険な感情であると理解していただければ問題ありません。

なぜ嫉妬してしまうのか

危険な感情であるはずなのになぜ嫉妬してしまうのでしょうか。
その理由についてここで考えてみたいと思います。
それは、「怒り」と同じように、「嫉妬」には一時的な効果があります。
主に男女の嫉妬での話になりますが、「束縛」という言葉があるように、「嫉妬」には、相手を一時的に縛りつける効果があります。
そのため、破壊的な感情であっても即効性や効果が期待出来てしまうのです。
そして、一度「嫉妬」の効果を知った人はその手軽さから何度も使ってしまうようになります。
また、嫉妬をする人に「なぜ嫉妬してしまうのか」と聞くとよくある返答が以下のような内容です。

・捨てられることが恐い
・浮気をしてほしくない
・自分だけをみてほしい

といった内容が多いです。
嫉妬したことのある方であれば、ある程度の同調されるかと思いますが、これらの内容で共通していることは、「自分に関心が向いている」ということです。
つまり、嫉妬は相手に対して抱いているものの、結局のところ自分だけを守ろうとする非常に身勝手な感情と言えます。
ここまでで簡単に嫉妬の原因をまとめてしまうと、嫉妬を抱く際には大きく二つのものが欠けてしまっています。
それは、「自分への自信」「相手への信頼」です。
まず、嫉妬してしまう多くの人は、この「自分への自信」がありません。
そのため、今の自分ではパートナーと一緒にいる自身がなく、結果相手を制限し、自分のコントロール下において安心しようとします。
それと同時に嫉妬してしまう人は「相手への信頼」がありません。裏を返せば常にパートナーを疑っています。
例えば、パートナーが「会社の人たちと飲み会に行ってくる」と言ったとしたら、「ほかの異性と話しているのでは?」「私と一緒にいるより楽しいのでは?」「そのあと二人でどこかにいこうとするのでは?」などと妄想をはじめ、ついには飲み会中に何十件も連絡しているなんてことがあります。
嫉妬してしまう人の大きな原因は、不安から人以上に自分に関心が向いてしまっていることにあります。

どうすれば嫉妬せずに済むのか

ではどうすれば嫉妬することなく穏やかでいられるか皆さんも気になるかと思います。
嫉妬してしまう人の多くは「自分への自信」「相手への信頼」が欠けてしまっています。
逆に言ってしまえば、この二つがあればパートナーに嫉妬することは殆どありません。
まず、「自分への自信」ですが、これはとても主観的な思いです。
以前「劣等感」についても書きましたが、自信がないのは、自分でそう思い込んでいる状態です。なので、「私はこの人にふさわしい人間だ」と自分に言い聞かせることが大事です。
もし、それができないのならパートナーや周りの人に自分の良いところをはっきり聞くのがいいでしょう。そして言われた良いところをしっかりと「ああ、自分はこういう良いところがあるんだ」と言い聞かせることです。
そうすることで、少しずつ自身が持てるようになります。
2つ目の「相手への信頼」ですが、これは、「どんな時でもこの人は私の味方でいてくれる」と信じることです。
例え、パートナーが異性と二人きりで出かけるといっても、「この人は大丈夫」と信じて「いってらっしゃい」と言ってあげることです。
パートナーも余計なことを聞かれず「いってらっしゃい」と言われると、「この人は私のことを信じてくれている」と感じます。
信頼し合うことでそこに「安心」が生まれ、穏やかなパートナーシップが結ばれます。
よくここで「じゃあ実際にパートナーを送り出して向こうが浮気しているのを知ってしまったらどうするんですか?」といった質問を受けますが、それでも「この人は私の味方だ」と信じます。それが「相手への信頼」なのです。
たとえ浮気をはじめ、好ましくない行動であっても、向こうがどんな行動を取るかは、向こうの自由なのです。そこを制限してしまうと結果として相手を支配することとなり、嫉妬という感情に行き着き、破壊的な結果をもたらしてしまうのです。
そこは割り切って、まず「こちらから相手を信じる勇気」を持ちましょう。

嫉妬されたパートナーの気持ち

ここでは、「嫉妬をされた側」に立ってお話ししていきたいと思います。
人によっては自分以外の異性と話すだけで怒るという人もいますが、そうやって嫉妬をされた人には、もはや自由がありません。
嫉妬をされ自由を奪われた人の心はどんどん弱っていきます。
単純に考えて、自由のない生き方は楽しいはずがありません。「○○に行くと、また怒られる」「○○と会うと後が面倒だ」などと考え、行動が制限され、自分のやりたいことは減り、反対にストレスが増えます。
そうやって嫉妬をされ続けると、嫉妬された側は「自分は愛されていない」と思い、最終的には「悲しみ」や「怒り」や「憎しみ」が生まれます。
嫉妬を抱いてしまうと、嫉妬をされた側にも負の感情を作り出してしまうのです。
嫉妬をされた側の相手の気持ちを整理すると次のような気持ちになるでしょうか。

・自由がないと感じる
・ストレスが増える
・愛されていないと感じる
・生きている心地がしない
・こんなに苦しいならいっそのこと一人の方が楽だと感じる
・信頼されていないと感じる
・やがて「悲しみ」や「怒り」という悪い感情を抱いてしまう

これでもごく一部の感情かと思われますが、これだけみても良いことが何一つないことがおわかりいただけるかと思います。
これは私の実体験でもありますが、昔パートナーに嫉妬をされ続け、何をするにしても、向こうの顔色をうかがうようになり、時には異性ではなく同性から電話がかかってきただけで、嫌な顔をされたこともありました。
当然そのあとの二人の雰囲気は決して良い雰囲気とは言えず、徐々に楽しいよりも苦しいが勝る生活を送っていました。
ある日友人に「なんかお前首吊りながら生活してるみたいだな」と言われ、気持ち良いと思えるくらい当たっていると感じたことがありました。
ここでは、「嫉妬」という感情は、破壊的な結果をもたらし、相手をここまで追いつめてしまうこともあるのだと理解していただきたいと思います。

まとめ

ここまでの「嫉妬」についての内容をまとめると以下のとおりです。

・嫉妬は破壊的で危険な感情である
・嫉妬は両者に良い結果をもたらさない
・嫉妬を抱く人は自分に関心が向いている
・嫉妬をしないためには「自分への自信」と「相手への信頼」が必要
・嫉妬をされた側はとても辛い想いをする

この先パートナーをはじめ、人とのコミュニケーションで「嫉妬」という感情を使用するかは、その人の自己決定に委ねられます。
この記事で「嫉妬」の危険性について私の考えを書いていきましたが、「嫉妬」を使用する際は、一度「この感情を使うことで自分たちは幸せになれるのか」を考えていただければと、私は思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。











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