私の最近の流行語-「グダグダな人生」by 成田悠輔さん

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2023年ももうそろそろ終わりに近づき、日本では恒例の流行語大賞ノミネートが発表されています。

「ひき肉です」byちょんまげ小僧さんも入っており、流行に乗ろうと、間違って「やき肉です」って言ってしまった、私の失態もあったりして、流行語についてよく考えているこの頃です。

タイトルにもあるように、私の最近の流行語は「グダグダな人生」です。成田さんのあるスピーチのYouTube動画をみて、思わず笑ったし、でも共感しかなかったです。

他人も自分と同じ人間

私は東京の保険会社で働いている時、CEOやCFOなど多くの方々は東京大学や京都大学、早稲田、慶応、スタンフォード、ハーバード、など有名どころの出身の方が多かったです。

リスク管理部は部長レベル以上の方々にお願いする業務が多い部でしたので、たくさん関わらせていただきました。

でも皆さん、分け隔てなく接してくれる、とてもやさしいインテリな方ばかりでした。

当時、私はアメリカから帰国して間もなく、あまり日本の社会ということを意識しておらず、また多くの方の話を聞きたい時期でしたので、だれかれ構わずランチに誘っていました。その中にはCFOもおり、実際にランチに行ったことがあります。

何かのイベントなどではなく、普通の日に誘って、一緒にランチに行ってくださるという、本当に今考えると、恐れ多いことをしていたなと感じます。

そのような恐れ多い方々も、一旦話をすれば、ご家族のこと、どの音楽が好きで、どんな食べ物が好きで、この辺のどのレストランとかに行ってなどと、同僚と話すことを普通に話していました。

言っておきますが、彼らは会社を引っ張る重要役職の方々でしたし、海外のグループ会社とのやり取りやプレゼンなどをそつなくこなす、恐れ多い方々です。

でもそんなすごいことをされている人も、話したり、観察していると、何かいろいろなことがあったり、悔しい思いをしたり、愚痴をこぼしたり、結構テキトーだったり、いろいろ大変だったりと、私と変わらない(と言ったら失礼ですが)人間なのだと実感しました。

人生、いろんな見方ができる

成田さんの「グダグダな人生」のスピーチを聞いて、本当に共感しました。私の人生、本当にグダグダでしたから。

でも私のプロフィールは、自分で見ても結構イケてる経歴じゃないか、と思ってしまいます。

でもこれって、見せ方なのです。アメリカ留学しましたが、コミュニティカレッジを卒業するのに、6年もかかり、その間結婚、離婚を経験し、お金もなくて働かなければ生活できない、しかも犬もいるから日本には簡単に帰ってこれないという状況があったので、結局アメリカに10年も居ついてしまったのです。

もちろん人間は生きていれば何かを習得しているわけですから、私の10年間のアメリカ生活は、テレビや映画、ドキュメントなどを見ているような生活でも英語をそれなりに習得しましたし、アメリカの文化や政治、スポーツなどもそれなりに理解しました。

誇れることと言えば、州立大学ですが(レベルは低め)、ま、米国大学を一応卒業できたことです。犬がいて日本になかなか連れて帰ってこれなかったことも(犬の日本への入国は、当時さまざまな手続きや空港で6か月間ほどの監視期間が必要でした。)、今となればよかったことだったと思います。

日本に帰ってきてからも、いろいろな人生経験をし、思いがけずシングルマザーになってしまいました。助けてもらっていた母ともよくケンカしましたし、母が病気になった時もキャリアを積むことをあきらめることにしました。

私も息子も、地元青森で生活することが夢でしたので、母の病気をきっかけに戻ってきた次第です。青森に来てからは、今度は自分に合った仕事が見つからずに結局自営?フリーランス?のようなことをやっています。

これらのグダグダな人生をプロフィールにうまく列挙すると、意外とイケてる風なプロフィールになりました。(笑)

味方によって人生の捉え方は変わる

私は最近まで、キャリアをギブアップしたことや、地元でなかなか自分にあった仕事に巡り合えないことに、いら立ちや不公平感を感じていました。

でも結構、他人の人生を見ても、私より壮絶な過去を持っている人はたくさんいるし、幸せそうに見える人でも実は大変な思いをしている人だってたくさんいます。

そして、何も問題も弊害もなくて、すべてが順調な人生を送っている人って、本当はいないと思います。

そう考えると、成田さんの「大概の人がグダグダな人生を送っています」というスピーチには救われる部分があると思っています。

このスピーチをこれから社会に出ようとしている、キラキラした学生を前にするのはどうかな、とも思いますが(笑)、でもこのメッセージは、メッセージを受け取った学生にとって、いつか心を休めてくれるものになるだろうと思います。

辛いことや悲しいことがあった時、その時にはそうは思えないかもしれませんが、後付けで「私の人生もグダグダな人生だな~。」そう捉えてください。そうすれば、プッと笑えちゃうことだったなということもあるかと思います。

完璧な人生はないですので、何があっても、「なんとかなる」し、「ま、いっか」「so what?」と言って、肩のちからを抜いて、気楽に前向きに「グダグダな人生」を生きていきましょう。
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