言語の重要さについて

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今日もブログを読んでくださり、ありがとうございます!
皆さんが読んでくれると思うと、自宅で一人で書いている私にはとても励みになります。

言葉が突然つかえなくなったら

今、私は海外から来た小学生や中学生に学習支援を行う活動に参加しています。

小学生や中学生ですから、日本語だけを習得すれば良いわけではありません。

学校でクラスメート達と行う給食係や掃除、日直当番など、よくわからないながらもみんなと一緒にこなしていかなければなりません。

さらに他の教科の勉強もしなければなりません。中学生は特にテスト、受験など大変です。

留学したくて日本に来た生徒とは違い、彼らはよくわからないまま、家族の都合などでやむを得ず日本にやってくることがほとんどです。

そのような状況にある子供たちの中には、最初は日本語を勉強することに消極的な子もいます。

でも子供ですから、結局は友達ができたり、学校生活が楽しくなったりで、日本語を習得し、学校にも徐々に慣れていくようです。子供の素直さや順応の能力には本当に感心させられます。

一方で学習支援のスタッフが心配しているのが、生徒とその生徒の家族とのコミュニケーションです。

日本語を習得し、日本の学校生活に慣れてくるのは良いけれども、今度は日本語を使うことに慣れてしまい、海外から一緒に来た親や家族とのコミュニケーションが困難になってしまうことがあるのです。

親や家族も一緒に日本語を勉強し、上達すれば良いのでしょうが、なかなかそこはうまくいかないようです。

ですので、母国語を忘れないように、家では積極的に母国語でコミュニケーションをとるよう、子供たちに進めるそうです。

言語を使って自分という人間を表現し、コミュニケーションする

このような子供たちと接していると、言語の重要性というものについて考えずにはいられません。

ほとんどの場合、日本人は小さい頃から日本語を学んで、何も考えなくても友達や家族、社会の人々とコミュニケーションをとることができます。

コミュニケーションとは自分の感情や意見を言葉で表したり、相手に伝えたり、相手の言葉を受け取って理解したり、反発したりということです。

特に赤ちゃんや幼少期など、言葉でうまく表現できない時期には、体や泣くという行為で表現することもありますね。

それは時に、荒々しい態度になったりもします。

きっとそれは、自分を表現できる言語をうまく使えないということに加えて、そのことに対するフラストレーションも加わっての行動なのだと思います。

こう考えると、自分の考えや意見、要望を言葉に表現し、人に伝えることができるということは、生きていくうえでとても重要な技術になります。

バイリンガル イズ ベター?

私の知り合いに英語で苦労した人が何人かおり、そのような人は子供に同じ苦労をさせまいと、子供が小さい頃から英語の教育に熱心でした。

もちろん、バランスよく日本語と英語をうまく使いこなすことができるようになれば大成功ですが、現実的にはバランスのよいバイリンガルに育てるのは難しいと思います。

特に話す・書く(表現する)、聞く・読む(情報を得る)のすべてを両方の言語で、というのは、両言語を使わなければならない環境がない限り、親も子供もかなりの時間を労力をかけて取り組まなければ実現が難しいです。

であれば、一つの言語をきちんと習得し、自分の意見や感情をその言語でまとめ上げ、表現できるようになってから、もう一つの言語を学ぶ方が逆に効率的ではないかと個人的には考えています。

つまり、その言語を使って思考回路をある程度確立させる方が重要だということです。

実際に英語や日本語、他の言語を使うけれども、すべての言語の習得が中途半端になってしまい、自分の主要言語がない状態の人も、実際にいます。

そういう場合、話す・書く、聞く・読むの基本的なところに支障が生じ、そうすると日常生活や仕事、勉強などにも影響が及んできてしまいます。

ヘレン・ケラーの物語

このような言語の習得のことを考える時、私はヘレンケラーのことを思い出します。

彼女が苦労して得た技術、話す・書く(表現する)、聞く・読む(情報を得る)は、やはり人間にとって基本的かつ最重要技術だからこそ、あれほど苦労をしながらも得なければならないものだったのだと感じます。

この話す・書く、聞く・読むの技術を使って、大学にも通い、作家や政治家にもなり、各地での講演も行いました。

この話す・書く、聞く・読むの技術を習得したからこそ、彼女自身もたくさんのことを学び、たくさんの人と出会い、彼女の知識や考え、辛い経験や大変だったことなどを、私も含め、他の多くの人に共有することができました。

日本語と英語を操れるようになりたい!

最近まで、私は言語の重要性について意識しておらず、英語を話せる日本人はたくさんいるし、私の英語力はそれほど社会的にも重要でないと感じておりました。

しかし、学習支援の活動や英語ツアーガイドボランティア活動、英語翻訳・通訳という仕事に携わるようになってから、言語の重要性に気づき、それが2か国語となれば、さらに社会に貢献できると感じるようになりました。

英語や日本語を使っても、相手の言わんとすることを100%理解するのは不可能なのは分かっています。

ですが、言語の力を駆使し、100%理解しようと努めることができます。

日本人であれば、顔や体の動きなども見ながら、何を言おうとしているのかを察する必要があります。

一方英語は、言葉ですべてを表現しようとします。だから英単語の数は日本語単語より多いという話を聞いたことがあります。

私と相手のみならず、私が2者間の間に入り、コミュニケーションの橋渡し役として貢献できることが今後の私の夢であり、使命であると感じています。

言語の重要性を意識しながら、今日もこのブログを書き、自分の考えや意見を正しく表現できて、皆さんにも伝わっていれば良いなと願いつつ、この辺で終わりたいと思います。

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