僕の初体験は19歳(大学1年生)のときでした。
相手は、SNSで会った年上の人。たしか年齢は23歳か24歳くらい。
SNSで何度かやりとりをして、会うことになりました。相手の方は、メッセージのやりとりで漠然といい人そうだなという印象でした。
自分も相手もSNS上で顔写真を載せていなかったため、お互いの顔は知らない状態で、服装や見た目の特徴を伝え合って会いました。
待ち合わせ場所にいくと、想像していた通りのいい人そうな人が先に到着して僕を待っていました。
ちなみに、外見は僕のタイプではなかったです。
でも、外見がタイプかどうかは当時の自分には重要ではなかったです。
ゲイの知り合いが全くいなかったため、どんな人でもいいから知り合いになってほしいという気持ちが強かったような気がします。
会うまでのやりとりでは、居酒屋に飲みに行こうという話しでしたが相手はやたらと僕の家で宅飲みがしたいと言ってきました。
部屋も散らかってるしどうしようかなとも思ったし、初対面の人を家にいれて大丈夫なのかという思いもありましたが
相手の要求を断って雰囲気を壊したくもないし、せっかく知り合いになれるチャンスなのにそれを逃したくないと思い、彼の申し出を快諾しました。
家の近くのスーパーでお菓子、お惣菜、お酒を購入して、初対面のその人を自宅に招き入れました。
最初は他愛もない話をしながらお酒を飲んでいたけど
だんだん、距離が近くなってきて身体を触られました。
なんとなく
あっ、これってそういう流れなのかなと思いました。
その人とそういうことをしたいという気持ちはなかったけど、そういう行為自体には興味があって
好奇心でそのままその人と初体験を済ませました。
バニラセックスでした。
(バニラセックスとは、挿入なしのキスや手と口を使っての行為のことです。)
今、考えるとあまり思い出したくはない思い出です。
初めてやった感想は
気持ちよかったけど、気持ち悪かった。
相手のソレを口に咥えることにすごく抵抗があって
実際に口に入れると苦しいし、変な味がするし
嫌悪感が強かった気がします。
あとは、歯が当たってるって何回も言われたような気がします。
そのあと、その人とはセフレのような関係をしばらく続けました。
その中でアナルセックスを強要されそうになったこともありましたが、それは全力で断りました。
セフレのような関係は長く続かず
その人のことはタイプでもなかったし、なんとなくその人の性の捌け口にされているような気持ちになり、だんだん嫌悪感の方が強くなってきて
相手から誘いを断るようになり、しだいに誘いの連絡は来なくなりました。
初体験は、大好きな人と…。
というのが理想でしたが、理想と現実は違いました。
それから友達は少しずつ増えていきましたが、恋人ができる兆しはなかなかありませんでした。片思いばかりでした。
男性同士だからというと、少し語弊があるかもしれませんが、セックスを行うまでのハードルは男女間と比較するとかなり低いんじゃないかと思います。
片思いの人と、身体の関係までは発展するけどその先には進めない。そんなうまくいかない時間が2〜3年ほど続きました。
自分のことを好きになってくれる人なんてこの世に本当にいるのかな。
そんな漠然とした不安というか、虚無感というか
それに近い感情を抱いていました。