ビジネスモデル紹介vol6_ロイヤルホスト

記事
ビジネス・マーケティング

📚はじめに

 「高級な」「ファミレス」。一見、相反するコンセプトをロイヤルホストは見事に実現していることを感じている。
 ロイヤルホストは、15年間の低迷ののちに、業績が回復してきている。その裏には、ロイヤルホストとして何をお客様に提供するのか改めて問い直す取り組みがあった。

📚ビジネスモデル紹介

ロイヤルホスト.PNG

 業績低迷中のロイヤルホストは、デフレの最中、コストカットを積極的に行っていた。調理オペレーションの簡素化、素材の原価削減等を実施していたが、その結果として、高級感のある味が落ちて顧客が離れてしまうという結果になってしまった。

 そこで、2011年より社長を務める矢崎精二は、質の高い料理、サービスを取り戻すために、以下の改革を進める。
①1店舗1名料理長を配置
②素材の見直し
③呼び出しボタンの廃止
 料理長の配置と、素材の見直しにより、高級感のある味を復活させた。また、呼び出しボタン廃止の代わりに、店員が店内を見回り、オーダーを受ける形式にした。

その結果として、お客様のちょっとした変化に気づくことができるようになり、サービス向上につながった(CR)。例えば、コーヒーが少なくなった時にすぐに気づき、注ぐなど、細かな気遣いが店内にあふれている。

📚ひとこと

 顧客に届ける価値を考え続け、実行する勇気が、今回の改革の肝だと思う。デフレや、格安ファミレスの台頭により、価格を安くすればお客がくると考えてしまうのは簡単だ。

 しかし、顧客にコックが調理した高級感のある食事を届けたいという思いを実現するために、コストがかかっても付加価値を高めることを選んだ。
 提供価値を高めるために、今の資源(KR)のままでできることもあるかもしれないが、コストをかけて社内の資源を創っていくことを忘れずに取り組むことが大切だと感じた。

📚参照

カンブリア宮殿_2014年4月10日放送

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