級という文脈でお話します。)
前提として、この記事を読んでおられるあなたが、副業にせよ本業にせよ、何か色に関わるお仕事を既にされている、あるいは今後目指している方だとします。
資格は名刺代わりだとよく言われます。お客様にまず自分のポテンシャルを知って頂くために、3級・2級より1級、となるのは自然なことです。もちろんそこは単に入り口、スタートラインですので、そこから更に信用して頂けるよう実績を積んでいくことになります。
個人の趣味の範囲でしたら、ご自分の色の知識レベルを確かめるために、3級・2級の受験で留めておいても良いと思います。しかし業としてやっていくのでしたら、1級保有により、他との差別化が図れます。また色彩検定はその資格の維持に、費用が発生することはありません。一度取得してしまえば、永久的に資格保有者としていられます。
これらを踏まえ、今一度、リスク/リワードの観点から、1級受験を眺めてみます。
【リワード】
(1) 他の難関資格に比べて、合格が比較的容易(合格率45%)。
(2) 他の業者との差別化(1級取得者率は、2020年度では、色彩検定全受験者の1.8%)。
(3) 保有維持のコストゼロ。
【リスク】
(1) 落ちる可能性がある(55%)。
(2) 落ちた際は、費やした時間の無駄になる。
(3) 落ちた際は、受験費用が無駄になる。
(4) 2級なら受かっていたのに…。
ここで、リスクとなる(1)~(3)は、受験をするならある意味当然で、色彩検定に限った話ではありません。またたとえ落ちても、諦めずに挑戦する方にとっては、(2)はリスクですらありません。問題は(4)でしょうか。3級あるいは2級を飛ばして1級を受験するのはどうなの? という問題です。
これに対し、私は飛び級受験について賛成です。実際、私自身も3級、2級を受けてはいません。
色彩検定は、文部科学省後援の公的資格ですが、業務独占資格でありませんし、いわば技量を測るものさしです。その中においては(私の個人的な感覚もありますが)、業として色彩に携わっている方が受験した結果に対して
●1級に落ちた人=1級に挑戦した人(3、2級の実力は備えている人)
●3、2級に合格した人=次は1級を取得するのかな? という人
という見られ方をされるのではないか、と思っています。
自身の保有する資格の数を確実に増やしたい、という志向の方なら別ですが
少しでも資格を業の武器にしたいという方であれば、やはり取るべきは1級ですし、そう考えると(4)は、そこまで大きなリスクにはならないと思います。
どのみち、1級の資格取得に向けては、3級~2級の知識は必須です。その知識習得を、3級、2級を正式受験して確認する必要は、さほど無いように考えます。
もちろん、3級、2級の参考書を買って勉強し、参考書に付属している模擬試験の点数で、レベルを自己確認されるのはアリです。(というか、私もそうしておりました。)