キリシタン洞窟という聖地への旅

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【心のデトックスライン】 にしだみゆです。

前回から私がコロナ前に旅した場所をご紹介していますが、今回は長崎県の若松島という離島から船で行く、ちょっと変わり種の場所をご紹介します。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は、ユネスコの世界遺産に登録されています。そのなかで、江上天主堂とその周辺の江上集落や久賀島の集落、頭ヶ島天主堂への玄関口となっている中通島、同じく上五島に位置する野崎島の集落跡にある旧野首教会の4ヵ所は、長崎県の五島列島に位置します。

今回は世界文化遺産の関連遺産にはなっていませんが、私が行ってよかったなと思った場所をご案内します。

それは、中通島や若松島などから船で行くキリシタン洞窟という潜伏キリシタンの過酷な歴史を象徴する場所です。

簡単にアクセスできる場所ではないのですが、「潜伏キリシタン」という世界文化遺産のテーマにかなり合致する場所なので、せっかくなら観ておいてもらいたい場所のひとつです。

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キリシタン洞窟ってどんなとこ?

キリシタン洞窟は五島崩れと呼ばれた明治初期の大規模な潜伏キリシタンに対する弾圧により、若松島の里ノ浦から8人のキリシタンが(現地のかたから聞いた話では8人でしたが観光ガイドなどには12人と書かれています)船で逃れてきた洞窟のこと。キリシタンワンドとも呼ばれます。若松島から約10分ほど船で行くと、荒々しい波に削られた断崖の裏にその洞窟はあります。1967年には、入口付近に3mもある十字架とキリスト像が建てられました。

この潜伏キリシタンの家族は、朝食のための焚火を通りがかった漁船に怪しまれ、さほど長く隠れることもできずに捕まってしまいました。海に投げ込まれて浮き上がったところを沈められる水責めや、三角の角材の上に正座させられる算木責めなどの拷問を受けたといいます。

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キリシタン洞窟へはどうやって行くの?

ではキリシタン洞窟へはどうやったら行くことができるのでしょうか。

キリシタン洞窟へは船でアクセスするしかないので、瀬渡し船を利用するか、五島列島キリシタンクルーズというツアーを利用するのが一般的です。

キリシタン洞窟までの道のり

瀬渡し船は若松島の若松郷などから出発します。若松島は、頭ヶ島天主堂などを訪れる際にも玄関口となっている中通島から若松大橋という橋でつながってます。

中通島または若松島へは

① 長崎の佐世保港または長崎市の長崎港からフェリーやジェットフォイル(高速艇)

② 福岡からのフェリー

③ 福江島へ福岡空港や長崎空港から飛行機で行き、福江島からフェリーやジェットフォイルで中通島の各港へアクセスする

④ 福江港から若松港へのフェリー

冬季は本土から離島への船が高波で欠航する確率が高くなるので、飛行機で福江を経由する方法が最も欠航のリスクを避けられます。

中通島の港からの交通手段は、路線バスは土日祝日には運行していなかったりと観光客には利用しにくいかと思いますので、レンタカーを利用するのがいいと思います。青方港や若松港にはレンタカー営業所がありませんが、送迎や配車をしてくれるレンタカー会社もあります。

五島列島キリシタンクルーズを利用すれば、飛行機で福江島に着き、福江港からツアーに参加することができるので、一番手軽ではあります。

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瀬渡し船を利用する

瀬渡し船は前日までに予約が必要です。料金は2名までの場合1人8000円、3名以上の場合1人3000円です(私が訪れた際の価格ですので直接確認してくださいね)

せと志お 0959-46-2020
明日香  0959-46-3631
祥福丸  0959-44-1762

五島列島キリシタンクルーズを利用する

五島列島キリシタンクルーズはキリシタン洞窟だけではなく、旧五輪教会堂、江上天主堂を巡るツアーです。島から島への海上交通手段、島内での陸上交通手段、巡礼ガイドがついて大人12000円、小人10000円です。

ツアーは出発点と到着点が異なります。上五島(中通島・若松島)から出発した場合は福江港がゴールとなり、福江港から出発した場合は上五島のいずれかの地点がゴールとなります。

元の地点へ戻る場合の交通手段は自費です。催行は今のところ土日祝日のみとなっています。
こちらのツアーではキリシタン洞窟への上陸はありませんが、登録されている関連遺産を見ながら福江島から中通島へ移動するというつもりであれば、とてもお得なツアーだと思います。

キリシタン洞窟へ行くなら気をつけたいこと

上記のようにキリシタン洞窟へ上陸できるのは瀬渡し船のみのようです。瀬渡し船でも天候などの条件が合わないと上陸できないことがありますので、予約の際に当日の状況を尋ねてみるといいと思います。

上陸はかなり足場の悪い岩場を上り下りするので、服装や靴は動きやすいものを選んでくださいね。洞窟内は生活していた痕跡が見て取れます。

併せて訪れるハリノメンドも、岩場にあいた穴がマリア像に見えるということで祈りの対象となってきた場所です。ハリノメンドは五島の言葉で針の穴という意味があります。なにげなく見れば針の穴、信仰のある人にとってはマリア様に見えたというのもうなずけます。

キリシタン洞窟は、現在でも続く隠れキリシタンの信徒の方にとっては、観光地ではなく厳かな場所。歴史的にも貴重な場所なので、傷つけたり汚したりしないよう気をつけたいですね。

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本日の1曲は遠藤周作の「沈黙」を原作とする、キリシタン弾圧をテーマにした映画「沈黙ーサイレンスー」から…と思ったのですが、音楽の印象が全く残ってない(笑)

というわけで、同じマーティン・スコセッシ監督の映画で「グッドフェローズ」というマフィア映画から。

この映画、使われている曲が好きな曲ばっかり。

特にエンドロールで流れるこの曲は、パンクが好きだった若き日に何度も聴き倒した1曲です。

Sid Vicious
My Way

オリジナルはもちろんフランク・シナトラ。

60代以上のオジサマが、よくカラオケで歌われることでも有名な曲です(笑)

シド・ヴィシャスといえば、恋人のナンシーを殺害した疑いで逮捕され、そのラブストーリーは映画「シド・アンド・ナンシー」にもなりましたが、これをパンク版ロミオとジュリエットと捉えるかは別として、共依存と不安、相手がいなければ生きていけないと錯覚する閉塞感は、恋愛において、とてもよく起きること。

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