【心のデトックスライン】 にしだみゆです。
今年の7月26日にユネスコの世界自然遺産に登録された奄美大島や徳之島。これらは奄美群島を構成する島々ですが、沖永良部島もそんな奄美群島のひとつです。
鹿児島県ですが、沖縄に近い位置にあり、文化的にも沖縄と似た慣習や方言が根づいています。
そんな沖永良部島で注目を浴びる、熱いアクティビティがケイビング。
ざっくり言うと洞窟探検ですね。
ケイビングというと、狭い、暗い、泥だらけ…というイメージがありますが、そういった場面が比較的少なく地底の絶景が見られるのが沖永良部島のケイビングです。初心者でもチャレンジできるコースなら、女性の体力でも十分ゴールできます。
私が訪れたのはコロナで旅の自粛が呼びかけられる前なので、少し前の記録ですが、これから行かれるかたの参考になるようまとめてみました。
どこで申し込めるの?
沖永良部島のケイビングは「沖永良部島ケイビングガイド連盟」と「沖永良部島ケイビング協会」というふたつの団体が催行しています。
どちらもコースは同じで、コースの料金も同じです。
沖永良部島ケイビング協会のサイトによると18歳未満は保護者同伴が義務付けられていますが、保護者がいれば10歳から参加することができます。
用意するものは?
ヘルメットやつなぎ、手袋などは催行側が用意してくれます。私がお世話になった、沖永良部島ケイビング協会では、男女兼用のつなぎをM~LLで、沖永良部島ケイビングガイド連盟ではS~3Lのサイズが用意されています。
シューズは、滑らず泥だらけになってもいいものが必要になってきますが、レンタルもできるので、借りてしまったほうが安心です。
靴のなかには靴下を履くので、濡れても汚れてもいいような靴下を用意します。沖永良部島ケイビングガイド連盟ではシューズレンタルが500円、沖永良部島ケイビング協会では無料でレンタルできます。
そのほかにつなぎの中に着るものが必要になりますが、秋冬は水が冷たいのでウェットスーツが必要になります。ウェットスーツは両団体とも1000円でレンタルしてくれます。夏場であれば水着と長袖のラッシュガード、スポーツレギンスのうえにつなぎを着てしまえばいいので、少し身軽にチャレンジすることができます。
カメラやスマホも完全防水で耐衝撃性に優れていれば、持って入ることができます。ただし防水ケースなどに入れた場合、洞窟内の水蒸気で曇ってしまう場合があるそうです。カメラやスマホは、ネックストラップなどで落とさないように装着しましょう。
カメラなどを自分で持ち込まなくてもガイドさんが写真を撮影してくれ、あとでデータを送ってもらえます。洞窟内は暗いので、撮影に慣れたガイドの方にまかせたほうがいいかもしれません。沖永良部島ケイビング協会では、長時間露光でペンライトアートも撮影してくれました。
いざ洞窟探検へ!
初めて沖永良部島のケイビングを体験する人が申し込むのは、リムストーンか大蛇洞のコース。料金はどちらの団体でも16000円です。次回からは、水連洞、銀水洞などの他の洞窟にもチャレンジできます。
私がトライしたリムストーンコースのハイライトは棚田状に広がるリムストーンプールのライトアップ。ガイドさんがその都度プールにライトを設置してくれることによって、真っ暗な洞窟内が幻想的に浮かびあがります。
スタートの入口を見ただけでも「え?ここですか?」と言ってしまいそうな穴を下りて行きますが、入口に戻るわけではなく、別の場所から地上に出てくるので、出口の寸前までは基本的に下りる一方。条件によっても違うと思いますが、コースの所要時間は2時間前後。
洞窟内は一切連絡が取れなくなるので、3時間以上事務所に連絡がなかった場合はレスキューが送り込まれるそうです。ちなみに万が一のことがあった場合の損害保険料はコース料金に含まれています。
時折、体を横にしないと通れない場所やうつ伏せの状態で潜り抜ける場所など、洞窟らしいシーンも体験しながら進みます。
泥はつきますが、泥だらけになるほどでもないので、女性にもチャレンジしやすいのがこのコースの特徴です。
また沖永良部島は隆起珊瑚礁の島であるため、地底には美しい鍾乳石が見られる洞窟が多く存在し、洞窟内に流れる水は透明度が高く、滑りやすい足元を除けば、水の中を進む恐怖感は、個人的にはあまり感じられませんでした。
雨の日も楽しめる!
ケイビングは雨でも楽しめるアクティビティです。極端に水量が増えると中止になる場合もあるそうですが、むしろ水量が多い時期のほうが迫力あるケイビングを楽しむことができるという利点もあるそうです。濁った水が照明で輝くと、ゴールドのレアなプールを見られることもあるらしく、南の島で雨が降ってしまったときのガッカリ感もケイビングというアクティビティがあれば軽減されるかもしれませんね。
むやみに触らない、動きに注意する配慮を!
気の遠くなるような時間をかけて造られた神秘の空間には、ケイブパールという真珠のような洞窟生成物や化石など見どころがいっぱい。人が入ることで洞窟内の環境を壊すことがないようにガイドの方も細心の注意を払っています。ゴミを捨てないなどは洞窟内でなくても当たり前のことですが、壁面をやたらに触らない、ヘルメットをかぶった自分の高さを考慮して天井が低い場所では頭上の鍾乳石に当たらないよう注意するなど、日常とは違った配慮も必要になります。
島の暮らしを守るために
現在、コロナ禍で島のかたも「観光には来てほしいけど、ウィルスを持ち込まれるのが怖い」という心境だと思います。
奄美群島では島旅のしおりというものを作って、観光に訪れる人たちに呼びかけています。
2週間前から感染リスクの高い場所や機会を避けることなどのチェック項目が設けられていますので、ぜひ目を通してください。
また、ケイビング中もマスクは必要です。
離島は医療体制も脆弱なため、来島前のPCR検査も必要になります。
まだまだ、今まで通りの旅というわけにはいきませんが、新しい旅のエチケットとして、これが当たり前と思って楽しみたいですね。
さて、末筆まで読んでくださってる人がいるのか心配ですが(笑)
本日の1曲もやらせてください。
7人の子供たちが海賊の財宝を探しに冒険に出る物語「グーニーズ」の主題歌。
CYNDI LAUPER
THE GOONIES 'R' GOOD ENOUGH
この映画のなかにも洞窟のシーンが出てきますよね。
あなたが満足することって何?
それは私にとっても素敵なこと
こんな歌詞が出てきます。
自分が楽しんでることで、周囲も楽しませてしまう。
そんなことがあったら素敵ですよね。
日常を楽しむために、つらいこと、嫌なことはここへ置いていきませんか?