でき太くん三沢のひとりごと

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投稿 その4

日々学習指導をさせていただいてよくお寄せいただくお悩みのひとつに、「子どもがプリントの答えを写していた」というものがあります。

日々コツコツと学習をしていると思っていたお子さんが、「実は答えを写していた」ということがわかったとき、親御さんの多くは大変なショックを受けます。

「わが子にうらぎられた❗️」
「そんな子に育てたつもりはなかった❗️」

という怒り、失望といった感情が湧いてきます。


実をいいますと、私は答えを写していたことがある人間です。
私は算数が苦手で、完全に「勉強ができない子」でしたので、答えを写すしか生きる術がなかったというのが正直なところです。

そのときの自分の内面を振り返ってみると、当時の私は何もわかっていなかったと思います。

答えを写すことで、まわりはどう感じるのか、そしてそれを続けていたらどうなってしまうのかという先々のことは、ほとんどイメージできていなかったと思います。

めんどうくさいから。

「べんきょうしたの?」といつもうるさく言われるから。

つかれているから。

「わからない」ことが恥ずかしいから。

「できない子」と思われたくないから。

というように、その場をやり過ごすことしか考えていなかったように思います。

私が子どもだったときと今とでは、だいぶ時代は変わりましたが、人間の内面はそれほど変わっていないと思います。

今、答えを写してしまう子も、きっとその場をやり過ごすことしか考えていないと思います。私たち大人と違って経験がありませんから、まだまだ近視眼的にしか物事を考えられないのだと思います。


さて、子どもが答えを写したのがわかったら、たいてい私たちは怒りますよね。
なかには落胆して泣いてしまい、子どもに何もいえなかったというケースもあるかと思いますが、大切なわが子がそんなことをしていたら、たいていは「裏切られた感じ‼️最低❗️」、「そんな子に育てた覚えはないよ❗️」と怒鳴ってしまうものです。


私は、小学校のときに先生に答えを写しているのが見つかったのですが、そのときにはキツく叱られました。

ただ、今でも鮮明に覚えているのは、怒られても全く反省はしていなかったということです。

その理由は今でも覚えています。

「先生だってウソついたことがあるのに、なにを偉そうに説教してんの?」

かなりひねくれてますね(笑)
先生からするとかなり扱いづらい生徒です。

私の将来のことを心配して叱ってくれているのに、そんな受け取り方はないですよね。
でも、その先生は私のことがキライだったのだと思います。言葉で言わなくてもなんとなく感じるのですよね、そういうことって。だから、その先生の話が素直に聞けなかったのかもしれません。


こんな私が答えを写すのをやめたのは、本音で正直に話をしてくれる先生に出会ってからです。

その先生はまず「自分もあなたと同じように答えを写したことがある人間です」と告白されました。

その上で、「答えを写す」ということがどういうことなのか、それによってまわりはどう感じるのか、そしてそれを続けると私が将来どうなっていくのかをじっくり話してくれました。この話を聞いてから、私は一切答えを写すということはしなくなりました。

その先生のお話の内容ついては、ちょっと長くなりそうですので、また次回ご紹介します。


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私は長野の教室の子どもたちと畑で野菜を育てています。
先週みんなで雑草を抜いていたら、畑のはじっこにキジの卵が!!
近くに野生のキジがいるのは知っていたのですが、ここに卵を産み落としていたとは。
ふと私が「目玉焼きにでもするか?」といったら、子どもたちから「酷い❗️酷すぎる❗️」と言われてしまいました。
もちろん、冗談ですよ。。。そんなことしませんって。
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