外資系企業の面接対策!必ず聞かれる質問と対策

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はじめに ー 必ず聞かれる質問

面接は人生において最も緊張する経験のひとつではないでしょうか。英語で質問されるのであれば、より緊張する人も多いかと思います。しかし、質問を想定して事前に備えておけば、慌てずに対応することができます。この記事では、外資系の面接でよく聞かれる典型的な質問と、効果的に答えるためのヒントをご紹介します。

Q: あなたのことを教えてください。

Q: Tell me about yourself.
面接の冒頭でよく聞かれる質問です。最初に好印象と与えるための3つのポイントをご紹介します。

ジョブ・ディスクリプション(求人票)を使って準備する

ジョブ・ディスクリプション(あるいは求人票)は、そのポジションが必要とするすべてのことが書いてあります。面接の解答をもらっているようなものです。相手が求めるスペックに対して自分の強みをアピールする方法を考えてみましょう。自分の話したいことだけを話すのではなく、ジョブ・ディスクリプションに合っていることを話すのです。会社が必要とする資質によって回答の方向性は変わってくるはずです。

経歴を単になぞるのではなく、ストーリーで話す

可能であれば、経歴を最初から最後まで話すのではなく、過去のストーリーからなぜこのポジションに応募しているかという説得力のある話しをしてみましょう。例えば、あなたがこの会社に応募しているのは、学生の時この会社のサービスに感銘を受けたから、など。自分のストーリーを仕事に結びつけて、短く、真実味のあるものにしましょう。

自己PRの場ではない

面接官はあなたの自己PRを求めているわけでは有りません。面接官はあなたと面接を始めるきっかけとしてこの質問を利用しています。あなたの資質、資格、経歴を凝縮して短いコマーシャルのように説明しましょう。面接官は、この候補者は自分を端的に説明し、コミュニケーションがとれる人物かどうか、をチェックしています。あなたが目指すべきは、良いファースト・インプレッションです。面接官があなたに興味を持ってもらえるような簡潔なパンチ・ラインを話して、次の打席(質問)につなげましょう。

Q: あなたの強みは何ですか?

Q: What is your strength?
この質問には、謙虚な態度で好印象を与えたいものです。相手に伝えるためのポイントを3つ紹介します。

関連する経験を話す

すでに履歴書に記載されているスキルや実績などを中心に話しましょう。例えば、営業職を志望している場合は、自分の提案でお客様の問題解決を手助けした時のストーリーを話してみましょう。

具体的に説明する

数字で具体的に説明できると説得力が増します。年間の売上目標の何%を達成するのに役立ったとか、不良品率を何%削減することにつながったとか、そうした事実を共有することで、自分の強みがどれだけ効果的であったかを、あなたを知らない人にも伝えることができます。

総合的なスキルをアピール

ジョブ・ディスクリプションを読んで、ポジションが必要とするソフト・スキルにフォーカスしてみます。例えば、コミュニケーションスキルが要求される職種では、効果的なコミュニケーションができるといったソフト・スキルに関するエピソードを話しましょう。

Q: あなたの弱点は何ですか?

Q: What is your weakness?
弱みを話すと落とされるのではないか?とあまりに保守的になり、弱みはありません、と話すと正直な人ではないと見られてしまいます。誰しも人は弱みを持っています。面接官は、その弱みを克服するため努力した(している)人であることを知りたいのです。3つの答え方のポイントを紹介します。

謙虚であること

面接官は、あなたが謙虚に自分を見つめてそれに向き合って努力できる人かどうか、成長できる人かどうかを判断します。失敗を話した後は、率直に間違いや弱みを見つけて努力したことを話しましょう。そして、現在はそうした弱みによる失敗はなくなったことを説明します。そうすれば、相手はあなたが謙虚で誠実な人だと思ってくれるでしょう。

ポジションに強く関連しない弱みを選ぶ

例えば、経理マネジャーのポジションに応募する場合、創造性(クリエィティブ)を自分の弱みとして話せば、仮にそれが欠如していたとしても、不採用になるようなマイナスポイントにはならないでしょう。

逆に強みを弱みとして話してみる

強みが強く出すぎて失敗した話をしてみましょう。そもそもそれは強みですからうまくコントロールしてそうした失敗はまったくなくなりました、というストーリーができれば、プラスでこの質問を乗り切ることができます。

Q: なぜあなたを雇う必要がありますか?

Q: Why should we hire you?

上から目線の質問に聞こえる質問です。ただ、この質問に答えられない候補者は多いです。この質問にうまく答えるためのポイントを3つ紹介します。

本音(本気)で話す

本音で自分のストーリーを話してみましょう。あなたがこの会社の面接を受けているのは、ランチがタダだからでしょうか?あなたは本気でこの会社で働きたいですか?それはフリーランチ以外の理由でしょうか?自分の経験や体験から溢れ出すようなストーリーがあれば、会社もあなたを採用することに納得できるでしょう。

募集ポジションとマッチ

会社に、この人がこのポジションにマッチする人だ、と思ってもらうことが目標です。自己中心的な印象を与えないように、あなたの実績や経験などからその理由を引用します。また、あなたは会社のミッションやビジョン、業務の進め方を知っていること、そしてあなたがいかにマッチしているかアピールしましょう。

3〜4の資質を選ぶ

まずは、ジョブ・ディスクリプションに入っている資質(ハードスキル及びソフトスキル)をいくつか選び、あなたがそれを持っていることを説明します。例えば、「私がこのポジションに適任だと思われるポイントは3つあります、すなわち、コミュニケーション・スキル、ソリューション営業、関係部署とのコラボレーション・調整能力です。それぞれ理由を説明します... 」

Q: なぜこの会社で働きたいのですか?

Q: Why do you want to work here?

こちらも回答を持っていることが必須なのに、この質問に答えられず、くどくど説明する人が多いです。3つのポイントについて説明します。

相手の立場で考える

自分の頭にある答えを探しに行っていませんか?あなたが話したいことを話すのではなく、相手が聞きたいことを教えてあげるつもりで、もう一度、ジョブ・ディスクリプションに立ち戻り、相手が必要としている資質や資格を思い出しましょう。あなたがそうした資質や資格を持っており、それらを会社やチームのために活かしたいから御社で働きたい、といった説明にします。

あなたのキャリア・ゴールから話す

あなたが将来達成したいゴールから逆算して、このポジションが不可欠であることを説明しましょう。社長になりたいとか何でもいいから出世したいからといった理由は、もっともらしいキャリア・ゴールとは思えません。現職の1年〜3年ぐらいの延長線上にあるキャリアを話して、御社とこのポジションでこのスキルを使うことによって実現できると説明しましょう。

もっともらしいストーリー

あなたは応募している会社及びその製品やサービスに思い入れはありますか。もしあなたが会社の製品やサービスに感銘を受けているのであれば、この会社に移りたいという合理的な理由になるでしょう。自分の体験や経験からこの会社で働きたい動機を説明できれば説得力は増します。

Q: なぜ今の仕事を辞めたいのですか?

Q: Why do you want to leave your current company?
あなたは現職から逃げているのか、それとも将来の夢に向かっているのか?この質問を受けた場合の3つのポイントについてお話します。

常にポジティブに答える

面接官は、あなたの人柄や態度を見ています。現在努めている会社、仕事、上司の悪口はNGです。どんな場合でもポジティブに答えましょう。

実現可能性を高める

現在の仕事でも改善のために取り組んでいるが、このポジションで働くことによってより可能性が高まる、やりたいことが実行できる、将来のキャリアプランにつながることを説明します。

キャリアプランから説明する

あなたは、将来を向いている人だと思われるように、キャリアプランを話してそこから今回転職したい理由を説明しましょう。


Q: なぜあなたの経歴にギャップがあるか説明してください。

Q: Can you explain why there is a gap in your experience?

たとえ正当な理由があっても、この質問の答えに困る場合があります。あなたがすでに面接に呼ばれているということは、このギャップが大きな懸念ではないということです。この質問にうまく答えるポイントを3つお伝えします。

休みのメリットをアピールする

家族のために退職しても、あるいは不本意に解雇されていたとしても、そこから得たポジティブなことを説明しましょう。

正直に伝える

嘘をつくよりは正直に真実を話しましょう。産休、病気、業務縮小による会社都合の退職、勉学のための自己都合退社など、なんらかの合理的な理由があれば大きな懸念ではないはずです。

自信を持って話す

仕事を休んで恥ずかしい、申し訳ない、という態度は避けましょう。冷静に、簡潔に、そして自信を持って受け答えができれば、面接官は安心します。逆におどおどした態度や勝手に落ち込むなどの態度を見せれば、面接官はあなたを採用することはないでしょう。

Q: 希望の年収額は?

Q: What are your salary expectations?
必ず聞かれる質問なので、答え方のヒントを3つ紹介します。

給料は範囲で示す

人事がこの質問をする場合、会社規定の予算内であるかを確認している場合がほとんどです。まずは、現職の給与水準を正直に伝えましょう。いくら欲しいか?という質問がでた場合、最初から具体的な数字を提示するのではなく、ある程度のレンジを伝えるか、給与よりやりがいを重視したい、などと言って、給与交渉はオファーの段階に引き伸ばしましょう。

類似ポジションのマーケット給与を知る

給与交渉は、妥当なところからスタートしましょう。類似する求人は求人サイトにたくさんあります。そうすれば、単なる思いつきで給与を話しているのではなく、マーケットと現職の給与に基づいて話しているという客観的な印象を与えることができます。

入社時ボーナスで調整も可能

現職の給与とオファーされた給与のギャップが高すぎる場合、入社ボーナスという形で調整できないか交渉してみよう。ただ前述したように、面接のタイミングで給与を交渉するのではなく(取らぬタヌキ... )、会社側のレンジを把握することを目指します。

Q: 5年後の自分をどのように考えていますか?

Q: Where do you see yourself in 5 years?

この質問の趣旨は(1)候補者がキャリア・プランを真剣に考えているかどうか、(2)候補者を採用することにミスマッチやギャップはないか、ということを把握しようとしています。3つのポイントをお伝えします。

肩書の話は避ける

このポジションで入って2年後にはManagerになるつもりです、といった入社してもいない会社での肩書の話しをするのは控えましょう。あなたが現実をしらない夢想家だという印象を与えてしまう恐れがあります。

5年を2つのブロックに分ける

5年をうまく説明するため最初の2〜3年と次の2〜3年という形で2つに分けて説明しましょう。まず、現職では○○をしている、転職後、最初の2〜3年では○○を達成したい、その先の2〜3年では○○というスキルの獲得を目指したい、という形で説明できれば、あなたがロジカルな人間だと理解してもらえるでしょう。

辞めない人と思わせましょう

特に転職をして最初の2〜3年はジョブ・ディスクリプションに沿った内容で説明しましょう。その先は、担当範囲を拡大する、あるいは新しいスキルを獲得する、というストーリーが説明しやすいと思います。営業のポジションで入社するのに、2年後、経営企画の仕事がやってみたい、という話ではすぐに辞めてしまう人ではないかと思われるリスクがあります。

Q: あなたのリーダーシップ・スタイルを説明してください。

Q: Please describe your leadership style.
しっかりとした考えを持っていないと答えにくい質問です。うまく答えれるように3つのポイントを説明します。

自分のスタイルを持つ

採用する側としては、リーダーを採用したいと思っています。リーダーは必ずしもマネジャーではありません。誰しもがリーダーになれます。もし、リーダーシップという言葉に違和感があれば、あなたの仕事ぶりを説明できるキーワードをいくつか探してみてください。あなたはチームワークを大切にする人でしょうか?あるいは、成果にコミットしてゴールを追い求める人でしょうか。

具体例で示す

リーダーシップのスタイルを一言で説明した後は、それを裏付けるストーリーを説明します。私はチームで結果を出すことがスタイルです、というのであれば、どういう状況で何をしたか、結果はどうだったかを話して、チームで結果を出した理由を説得力を持って説明しましょう。

インパクトでアピール

あなたの取ったリーダーシップは、会社の同僚、チーム、カスタマーなどにどのようなインパクトを与えたのでしょうか?結果にコミットする、があなたのスタイルであれば、それで成功した事例を示して、結果、どのようなインパクトを与えられたかを説明します。

Q: 逆に、私への質問はありますか?

Q: Do you have any questions for me?
面接の最後でほぼ必ず聞かれるフレーズです。これまでの受け答えで面接官はあなたをボーダーラインにいる人だと思っているかもしれません。気を抜かずに、ここからが本当の勝負だと思ってください。逆質問は単なる質問の機会にするともったいないです。あなたが熱心で、知的で、応募しているポジションに最適な人材であることをアピールしながら質問を投げかけましょう。3つの答え方のポイントをご紹介します。

あなたの熱意を表現する

ポジションに必要な経験や資格を持っていることだけではなく、その会社の製品やサービスに対する情熱を示すことで、さらに印象を強化することができます。会社の製品やサービス、あるいは、競争相手や業界のトレンドについて自分の見解を先に述べた上で(つまりアピール)質問してみましょう。

面接中の会話の一部を掘り下げる

面接中に聞いた仕事の内容やチーム編成、会社の課題など、さらに掘り下げたいことを聞いてみましょう。単に聞きたいから聞くのではなく、自分の仮定や前提条件から違った事実だったので気になって質問したい、というように、あなたが知的で論理性がある人であることをアピールしましょう。

すでに入社した気分で質問する

すでに入社した気分で質問をすると相手に熱意を伝えることができます。自分の経験を先に述べた上で(つまりアピール)、業務上、どういったステーク・ホルダーがいて、どういう形でやり取りが行われるのかといった実際の業務を想定した質問を行なってみましょう。よくある失敗が「どんなトレーニングが受けれますか」ですが、外資系の場合、自分で学び取ることができない人と思われるリスクがありますので注意が必要です。



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