競争社会

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コラム
またこれも問題発言になるかもしれませんが、根が深い、残念な感情が湧き上がったので書いてみたいと思います。

今の世の中ではどうしても「勝つ人」と「負ける人」が出る競争社会になっていると思います。しかも勝ち負けの割合が半々とかではなくて、かなり偏ってしまう。社会はそれほど単純ではないかもしれませんが、上から順に並べていけば1位以外は全員負けとなります。
「そんなこと当たり前で強いものが勝つのは公平ではないか」という考えもごもっともですが、私的にはそろそろこの弱肉強食の世界からもう少し高度な世界に移行しても良いのではないかと思っています。

多くの人に優しい高度な社会に変えていきたい。でもそうは言ってもなかなか想像すら出来ない中で先日のパラリンピックで感動したという記事を書きました。
ところがとある記事を見つけてしまいました。
外部リンクを張れないので一言で要約すると「ルールが公平じゃない」と。
私はこの発言をした選手にがっかりしたのではありません。選手は真剣に戦おうと努力している中で正直な気持ちを話しているだけだと思います。
ただ、身体にハンデがあってもそれを個性として力強く生きていくパラリンピアが、結局競争社会のルールに飲み込まれ、私たちと同じ価値観で戦うしかない事に残念な気持ちになったのです。

「ハンデがある人は普通の人と同じじゃダメなのか?それは差別ではないか?」と思う方もいるかもしれませんが、私としてはハンデを自分の個性として頑張ってる人は多様性の世界を築くリーダー的な存在になるのではないか、健常者の凝り固まった思考を打ち砕いて良い方向にリードしてくれるかもしれないという期待を持っていたんだと思います。

もちろん人間ですから現在の価値観からすれば「勝ちたい」と思うことは当然のことです。でもその価値観を変えない限り、格差社会から生まれる多くの人の苦しみはなくすことができない。

オリンピックでもパラピンピックでも、勝ち負けより必死にゴールした人が人々に感動を与えることがあります。
いつの日か順位に関係なく「あなたの頑張りは素晴らしかった」と評価される世界が訪れることを願って今日は終わりたいと思います。

最後までありがとうございました。
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