過去を軽やかに歩み出す方法とは?

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あなたにとって

忘れたいのに忘れられない記憶はありますか?

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厳しい過去の経験や記憶は

本人がその痛みと対峙できるタイミングで現れます。

もし、その痛みがあなたの心を叩いてきたら

思い切って

その痛みを心のリビングルームへと招き入れ

過去のあなたとの会話を楽しんでみてはどうでしょうか?



その心のリビングルームには

深く身を沈められるような快適な二脚の椅子があります。

こちらの椅子には今のあなたが座り

向かいの椅子には過去のあなたが座ります。

そして、過去のあなたが

今のあなたに対して

抱えていた苦しみや、記憶や、辛さを

時に静かに、時に感情豊かに、紡ぎ出す言葉で

シェアしてくれることでしょう。



その感情があまりにも強烈で

過去の自分を心の外へと

追い出してしまうこともできます。

また、そもそも

心の「ドアを開けない」選択肢も存在します。

でも、その痛みは

予測不能なタイミングで

あなたの心へと訪れては

再び「ドアをノックする」ことでしょう



そんな「過去の自分」との対話を

あなたは何度、経験してきたことでしょう?

相手の話を丁寧に受け入れ

真摯に反映させた後で

過去の自分に対し、慈しむように伝えてみてください。



「君は、君のために、最善を尽くしたんだ」

「大変だったよね、でもよく頑張ったね」

「この痛みがあるから、今の私がここにいるんだよ」


そんなふうに、過去の自分に対して

「寄り添う言葉」や、「励ましの言葉」をかけてみてください。

あなたはよく頑張った、辛かったよね

でも、あなたは素晴らしくやり抜いた。



そうすることで

次第に「過去の自分」の訪問頻度が減ってくることでしょう。

しかし、あなたは何気なく

「過去の自分」の訪問を心から待ち望んでいることに気づくかもしれません。



それは、「過去の痛みへの依存」なのですが

「過去の痛み」があったほうが

「進むことから解放される」ことを

私たちは深層心理で知っているので

「心のリビングルームで、過去の自分を待つべきだ」と

不思議な責任感を感じてしまうのです。




そして、そのうち、あなたは気づくことになるでしょう。

訪問者の来ない「心のリビングルーム」で

ただ待つばかりの自分がいることに。

そして、次はあなたがその部屋を出て

新たな「外の世界」を探求する時がきたことを。



私たちは過去の自分が存在した部屋に戻り

その来訪を待ち、対話を重ねます。

しかし、「過去の自分がいた部屋」に対して

「愛着」を抱くことはあっても

「執着」は必要ないのです。




私は、そんなあなたの心のリビングルームにお邪魔して

「そろそろ外に出てみませんか?」と、提案しています。

あなたがその言葉で「軽く」なったなら

次はあなたの番。

あなたが、誰かの心を軽くする番です。

さぁ、そろそろ、長く滞在していたその部屋から

出発の時が近づいていますよ。

それでは、今日はこのあたりで。

大丈夫、今日もきっとうまくいきます。
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