生月中殺と生年中殺の考え方

記事
占い
ここ最近、ごっそり持ってかれる税金の支払いについて悩んでたんですけど、長年親しくしている人に相談したら、顧客から税理士さんを紹介してもらい、一気に肩の荷が下りた〜!ホッとしたついでにそのまま、イタ飯屋で一人飲みしてました。
久しぶりにうまいワインだった...

さて、今日は生月中殺と生年中殺について、もうすこし詳しくお話ししようと思います。宿命中殺はそもそも生まれた時から枠が外れているうえに一生涯天中殺をもつとされています。この二つの宿命中殺について、まずは算命学全般の基本をお話ししましょう。
生年中殺というのは、自分の天冲殺の年に生まれた人のことです。
例えば、寅卯天中殺ならば、寅年、卯年の年に生まれていれば、そうなります。午未天中殺ならば、午年、未年に生まれていると、生年中殺です。
(ちなみに、天冲殺というのは生まれた日によって出てくるものなので、同じ年に生まれたひとであっても、ひとそれぞれ天冲殺は違いますよ。)

生月中殺は、というと、生まれた月が天中殺であるということ。
例えば辰巳天中殺であれば、辰月、巳月のどちらかに生まれているということです。子丑天中殺であれば子月、丑月のどちらかに生まれているということ。

そして特徴として生年中殺は、親や祖先の恩恵を借りることができないとされています。生月中殺は、家系の恩恵をうけることができない、とされています。生まれた月は大運にもつながっていくので、一生の間天冲殺と考える流派もあります。

ならば、家系の力を借りられないだけなので、生月中殺の人は精密には親の恩恵を受けられるよね?という解釈もなりたちますが...否。
これねぇ〜昔の基準でできてるんですよ。

だから、実学算命学でお話しします。
算命学ができて使われていた時代って、ひとは生まれたところからそんなに簡単に移動できるものじゃなかったんです。アート引越センターとかサカイ引越センターとかなかったじゃないですか。w いや、そういうことじゃなくて。
そもそも日本だって、江戸時代、藩を違えてひとは簡単に引越しなどできなかった。中国大陸だって同じですよ。

 今みたいに情報がたくさんあるわけでもないし、知らない土地につてがあるわけでもないし、文化も民族も国のルールも違うところへ、命が保証されるかもわからないところへ、特別な理由がない限り、そうそう行けないんですよね。
 西洋社会の海外移住だって、オーストラリアやニュージーランドは、そもそも囚人の移送で始まった国ですから。好き好んで移住ってわけでもなかった。
アメリカだって、宗教の迫害を逃れて、イギリスから離れるしかなかったというどうしようもない事情があったから移動したわけで。
今のように、人の移動は国をまたいであちらこちら行くような簡単なことじゃなかったんですよ。だから、人の運命は、自分が生まれた土地や国が全て。取り巻く人間関係が全てという面もあった。

今でも、アメリカ人の半分くらいは自分の州や国をでたことがないのは当たり前だし、中国でもそうだと思います。生まれた場所で生き、生まれた場所で死ぬ。ほとんどの場合、地の時代はずっとずっと、これが当たり前の時代だったんですね。
簡単には移動できない以上、自分がどこに生まれたか、どういう一族に生まれたかということが、人の人生の影響力としてはとても重要になるんですよ。
その時代に作られたのが算命学だったわけなので、現代とは算命学の解釈がちょっと違ってくる。

例えばですが、うちの家系は戦争前まで栃木の有力者でした。
駅から何キロも見渡す限り一族の所有の土地で、米俵運ぶ馬がえんえんと続いたと言います。いまはGHQに没収されて財産は無くなったそうですけど、そういう時代にその土地に、自分が一族の者として生まれたとしたらどうでしょうか。〜〜家の出身者ということで、いろんな話がまとまるでしょう。
〜〜家のものなら、ということで結婚も決まるでしょうし、結婚先でも夫も姑舅も自分をないがしろにはできなかったでしょう。
 就職もそうだし、逆になにかあれば一族の顔をきかせて話を通してくれないかと頼まれることもある。その地域の重要なポジションがその血族の力関係次第でしめられてしまうわけですよ。

そういうのが要するに算命学で言うところの家系の力ってやつです。
わかりやすいところで、政治家。国会議員になるには、土地や家系の力がすごいですよね。麻生家とか鳩山家とか。ブランドにすらなっている。
地元住民は、地元でうまくやっていくために、職を維持するために、そういう有力者を嫌でも支持しなくてはいけない。
 上級国民の人というのは、父親の名前もさながら、母親もだいたい資産家のお嬢様だったりして、家が資産をふんだんに持っていますよね。
 地の時代では、そういう家系の力がものをいい、人生に強く働いた時代があったんです。そして、どこの家のものなのか一族の者なのかということだけで、周りに信用が効いた時代があったんです。

でもね〜(^^;)正直、今ほとんどがそんな大きな家系の力なんて持ってない家がほとんどだと思うんですよ。少なくともウチはないです。w
ふつーにサラリーマンが多いし、なんだかんだいって、親の顧客を譲り受けて家業を継ぐということも、今の時代はあまり無くなっている。

そうすると、家系の恩恵を受ける、っていう状況は、せいぜい親が仲良くしている友人や幼ななじみ、親戚、ご近所付きあい、地域の人付き合いのネットワークがものをいう範囲の話でのことで、よほどの名家でもない限り、家系それ自体にはあんまり力がなくなってきているんですよね。

 ましてや地方都市と違って東京の場合、そもそも親が地方出身者の方が多いんで、親が地域全体にその力を発揮しているケースも、そんなになくなってきてはいるんです。通常、町田市のなになにさん、っていうだけで顔が利くみたいなことはない。利くのは地元に代々根付いているような家系のひとや地元有力者ならではの話です。

そうなると今の時代、家系の力と親の力とが、イコールの関係になっているとも言えるわけで、親の人脈ネットワーク、親が作った地域の力、親が作った家名の威力みたいなものがストレートに子供の家系の力として発揮されている時代を迎えているんですね。

そういうわけで、地の時代の算命学の中殺の条件は、今の時代の状況に置き換えると宿命が稼働する条件が少々異なってきているんですよ。

生年中殺は親元をでろ、というのはわかります。
親の力を借りずに生きるほうが伸びる。でも家系の力を借りなければ親に頼ってよかったはずの生月中殺も、こういう理由から実は親の影響力から離れなければならない、ということにもなってきたんです。親=家系になってきたからですね。

家系の力を借りなければ、親と仲良くしてもいい、とされてた時代の基準はですね....
何百キロも離れて、ほとんど行き来のない場所へ嫁に行った生月中殺の娘が母親に手紙を書くとか、贈り物を送るとか、何年かに一度馬で里帰りするとかそういう程度のものだったんです。
その時代はね、母親が結婚するときに娘に言ったもんです。
「一度嫁に出したからには、二度とこの敷居をまたがせないよ」って。
泣きながら親子が別れました。嫁に行ったら、他人だということだからね。
生き別れだったから、花嫁衣装は白装束でもあったんですよ。
むっちゃ悲しいですよね、その時代の結婚って。

今のように毎日母親とzoomで連絡取り合ったり、メールで1時間ごとに連絡来たり、夫婦げんかするとしょっちゅう新幹線で実家帰ってたり、そういうのとは全然、親子の距離感が違うっていうの、わかりますか?
そんな生活で親や家系の力が及ばないわけがないでしょ。

もう一度、まとめると。
今は、親=家系の力なわけなので、親の影響力=家系の影響力。
だから生月中殺も親の力を借りちゃいけないんです。
そもそも論ですが、月干支は仕事や物事の価値観を表す場所でもあります。
生月中殺は、家系が代々繋いできた価値観の枠組みにはまれない子供という意味なので、家系の価値観を引き継いだ親が近くにいたり、兄弟や親戚がいたりすれば、どうしたってその家系の価値観のなかに自分もぎゅっと閉じ込められてしまうわけですよ。
だから家系の価値観の影響が及ぶ環境からとにかく離れなくてはならない。

親や親戚、兄弟と距離をとって、自分独自の世界を切り開くということがなによりも大事になるんですよね。
だから、生月中殺と生年中殺者とは、ある意味でアドバイスは同じなんです。
しがらみができない関係性を維持し、自分の世界を築き上げられるところまで血族と距離をちゃんととれ、ってことです。

それができる人は、精神的な自立ができている人です。
ほとんどの人は、自立に至りません。そして、自分の人生はなにかちがう、と思いながら終わっていきます。ニートとかパラサイトとかは、もう最悪の結末ですね...

そして基本、生年中殺は、資産などの相続を受けてはいけませんし、親の家業を受け継いではいけないとされています。生月中殺のひとも、親の家業はついではいけません。

でも継ぐために、条件がないわけではない。
一つ条件はあります。
それは、その家がすでに没落していることです。
むちゃくちゃど貧乏で、借金しか残ってない。汚名しか残ってない...みたいなカスみたいな家業や一族であれば、跡をついでもいい。そこから、不死鳥のように蘇る立派な事業や家名にしようとするのは、良いということです。
え?そんなの継ぐメリットないじゃん!って?w
そうです。メリットがないから、ついでもいいんです。w

これはいい例かどうかわかんないんですけど、ん〜
平成天皇は、生月中殺なんですよね。
だから本来は天皇家は継げない。でも昭和天皇の時、天皇家は一時潰れた。戦争犯罪者・責任者として汚名もかぶった。
だから継げたということだと思います。
やばいのは、その息子、現天皇ですよね。生日中殺で、果たして続けられるのかどうか。現天皇は影武者だ、なんていう人もいるので真実はわかりませんが。

危ないのはねぇ〜市川海老蔵さんですよ。こちらは影武者じゃないはず。w
海老蔵さん、生年中殺なのに、親の跡を継いじゃった。
だから今までも今後もこの先、いろんなトラブルとご縁がありますよね。
それにしても、まわりのひとがよく死にます。
海老蔵さんの仕事を続けさせる身代わりに死んでくれるというか。
海老蔵さんは歌舞伎役者をやめるまで、結局、悪名高い人のままだと思います。大切な人たちが海老蔵さんのために命の犠牲をはらってなんとか汚名をそそいでくれてるのに、ですね。でも犠牲に見合うくらいの、歴史に残るすごい演者として大成していただけると良いですね。

もしあなたに中殺をもって生まれた子供がいた場合は、自分たちとは違う生き方をする子供、ちがう価値観を持って生きる子なんだという認識を持って、自分たちとは違うひととの人間関係の世界を尊重してあげてくださいね!

わずかにご縁があるのは、子供時代だけ。
あなたが可愛がれるのは、子供時代だけですよ。
短いでしょう?
大事にしてくださいね、子供との時間。

生日中殺についてはまた今度。
Jemmyでした。
























サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す