膝のお皿を骨折しても歩いていい?

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こんにちは。ねこまるです。

今日のお話は、「膝のお皿を骨折しても歩いていい?」についてです。


転んで膝から着地したことがある人、いると思います。
子供だと、よく膝を擦りむいたりしますよね。

中年〜高齢になってくると、個人差はありますが、骨が弱くなってきます。
そうすると、若い時は折れるような衝撃ではないけど、中年〜高齢の方だと折れてしまうことが多くあります。

場所は様々で、手首だったり足の付け根だったり、膝だったりします。

足の付け根の骨折は、最近では林家木久扇さんが受傷したことでも記憶に新しいと思います。

今回は膝の骨折の話なので、足の付け根の骨折の話は次回以降にします。

膝のお皿が割れても歩いていい理由

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まず、大前提として軽めの膝の骨折である必要があります
あまりにもバキバキに折れていたり、折れているパーツとパーツが離れすぎていると手術になります。

軽めの骨折の定で話をしていきます。

お皿を骨折すると、膝に巻く装具(ニーブレイスと言います)を装着し、膝が曲がらないようにして固定をすることが多いです。

そこで、膝を曲げない状態だったら歩いていいと医師から言われることがあります。

そこで、みなさんは、
「足が折れているのに歩いて大丈夫?」
と疑問が出ると思います。

ポイントは、「膝を曲げない状態だったら歩いていい」と言うことです。

どう言うことなのか説明していきますね。

膝の構造を理解しよう

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膝の構造について知る必要があるので、軽く説明します。

膝はモモの前の筋肉がお皿にくっついていて、その筋肉が収縮するので膝が伸びる仕組みになっています。

と言うことは、お皿を骨折した場合、モモの前の筋肉に力が入ると、骨折部が広がるストレスがかかるため、痛みが生じます。

しかし、上記に記載したように、医師からは膝を伸ばした状態で歩いていいと言われます。
どう言うことなのでしょうか?

膝が伸びた状態では、モモの前の筋肉はあまり使われていない

では、膝が伸びた状態ではモモ前の筋肉は力が入っていないのでしょうか?

みなさん膝カックン(後ろから膝をカクッとするいたずら)をしたり、されたりしたことはあると思います。
意識していないと、簡単に膝がカクッとなりますよね?

もし立っている時にモモの前の筋肉に常に力が入っていれば、膝カックンはされずに、反発することができるはずです。
でもみんな膝カックンされてしまいます。

通常、立っている状態の時は、モモの外側の大きなスジを使って立っています。
そのため、モモ前の筋肉は休んでいる状態なのです。

つまり、膝のお皿につながっている筋肉には力が入っていないため、骨折部には負担がかからないのです。

だから、お皿が折れても固定をした上で歩いていいんですね。

つい最近看護師さんから質問された内容でした。

※軽症のお皿の骨折の場合に限ります。
手術が必要な場合もありますので、骨折と診断された場合には医師の指示にしっかりと従ってください。
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