人生で初めて謙虚になれた話

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私は虚栄心が強い。
現実の自分の姿を認められず、空想の自分が自分の姿だと勘違いして生きてきた。

他者からの評価がひどくても「本当の私のことわかってないくせに」とか「本当はポテンシャルあるもん!隠してるだけだもん!」と思って生きてきていた。

だがそれが経ったの5分で覆された。

つい先ほど受講した、傾聴セラピスト養成講座という初心者向けの4時間の講座でのできごと。

この講座を受けようと思ったのはココナラの電話相談で役立つし、老人ホームの傾聴ボランティアに興味を持ったのが受講のきっかけだ。

この講座ではランダムに決められた2名の方と、カウンセラー役とクライエント役になりロールプレイする。一人目の方とは4時間の中で何度もロールプレイするので最後の方はお互い気が許せているが、問題は二人目。講座の最後の5分間、さっきまで画面越しに見ていた、初めましての人と最終試験をすることになる。

私はこれまでの15年間で7名のカウンセラーさんと出会ってきて観察してきたし、水商売もやってきたし、友達と話すときも聞き手が多かったので傾聴には自信があった。

実際一人目の方とロールプレイしたときにはうまく相手の話を聞きだせていたと思う。(でも。それはお互い4時間のうちに何度も話したお陰で心を許せる状態になっていただけで、別に私が傾聴が上手いからというわけではないのだけれども。)

で、二人目の方とロールプレイをしたとき、5分がやたらと長く感じた。

先行を選んでくれた二人目のカウンセラー役は、教わったことを上手に組み込んでいたのに私はテクニックも使えていない。
キャバクラ仕立ての小手先のテクニックだけでクライエント役に全く共感もできていない。
どうにか間を持たせよう、相手に喋らせようと必死で、微妙な空気感が漂う。
このセッションの結果は1か月後に届くみたいだけど、多分低評価だろうと思う。
傾聴に自信があったのに、初めての人とカウンセリングの真似事をしたら全くできていなかった。

大層ヘコんだので講座が終わった瞬間、ココナラでお世話になっているカウンセラーさんに電話した。

私のことをよく理解してくれているカウンセラーさんと1時間話し、私が初めて謙虚になっているとお互い驚いた。

これまでのカウンセリングでは「褒めて」と言わんばかりにカウンセラーさんに過去の自慢話や、空想の自慢話をしていたのに初めて謙虚になれたのだ。

これまで頑張って謙虚になろうとしたけどなれなかったのに。

ネットで調べると、謙虚じゃない原因は「自分に自信がないことも関係している」とのこと。

私はこれまで自分に自信がなかったから偽の肥大した自己像を作ることで安心しようとしていた。

でも、今回はその偽の自己像が不要だったのだ。
本気でやりたいことの前では、肥大した自己像は邪魔でしかなかった。

ココナラの電話相談をやりたという思いが私を変えた。

どうしたらうまくできたのか、もっとこうすればよかった、この失敗は絶対次に活かす、実際のココナラの電話でこの失敗をしなくてよかった。
そう思えた。

初めて等身大の自分を受け入れ、失敗も許せた。

カウンセラーさんに電話をかけ始めたときはマイナス発言も多かったが、カウンセラーさんに私の感情を肯定してもらいポジティブな声掛けをしてもらっていたら、次第に物事の見方がポジティブに変われたのだ。

自分の弱いところを人生で初めて認められたのだ。
自分のできなささを許せたのだ。

ココナラで電話相談をしたい、傾聴が上手くなりたい、人の役に立ちたい、そういう思いが私を変えた。

自分が本当にやりたいことを見つけて行動すると、人は変われるんだ、謙虚になれるんだって知った。

傲慢でいることよりも、謙虚でいるのって生きやすい。
他の面でも謙虚になれるようにもっと自分と向き合っていきたい。
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