タロット占い自習室(小アルカナ・ソード5)

記事
占い

 "5"は難しいシチュエーション?


 普段、タロットカードを使って占いをしていると、タロットデッキ78枚、すべてのカード、必ず一度は目にしています。しかし占っている場面を外から見ている人にとっては、いろんな絵柄があり、そのカードが意味しているところが何なのか?伝わりにくいところがあると思います。
 そこで、それぞれのタロットカード、一枚ずつの私の印象、解釈、キーワードなどをお伝えしていきたいと思います。

 最初に取り上げるのは「ソード5」です。このカードは、私にとって解釈しづらい、イメージがつかみにくいカードです。カバー写真の右側、ウエイト=スミス版の「ソード5」では赤毛で赤い服を着た人物が大きく描かれ、戦利品と思われる「剣=ソード」を誇らしげに拾い上げているように見えます。ソードを失ったと思われる人物は小さく描かれ、表情もうかがうことが出来ません。また青空に浮かぶ雲も、風に流され形を変えつつあるようで、戦いの後の不穏な空気が流れているように見えます。

 このカードが正位置で現れた場合、赤毛の人物に目が行くのか、遠くに描かれた人物に注目するかで解釈が変わる、と言われていますが、私は大抵、赤毛の人物に注目しています。そこから得るイメージとしては「不毛な争いの勝利」「困難な争い」「勝利の虚無感」「後味の悪さ」「虚勢を張る」などがあります。仕事運を占ってこのカードが現れると、「難しい状況に巻き込まれる」、特定の人物を占った場合は「一筋縄ではいかない相手」「信用ならない自信家」もっと直接的に「体が大きく居丈高な人物」といったところでしょうか?

 逆位置で現れた場合は、遠くに描かれた人物がクローズアップされ「だまし討ちに合う」「不毛な争いに巻き込まれる」「喪失感」「勝ち目のない争い」
などがイメージされます。また赤毛の人物を意識すると「アンフェアな手段をとる後ろめたさ」「卑怯な手段を使わないように」「近寄るべきではない人物」などとなります。

 また”5”という数字に注目すると「困難」「失望」といったキーワードが連想されます。

DSC00671.JPG
 上の写真はソード以外のスートの”5”のカードです。ワンドは「小競り合い」、カップは「失望」、ペンタクル(=金貨)は「困窮」しているように見えます。見てお分かりの通り、”5”という数字のカードには、穏便で心安らぐ要素は見えません。”5”という数字のカードには難しい状況を意味する絵柄が用いられています。各スートによって意味合いは違いますが、どのカードも人生における困難を描いています。質問の内容、正逆の違いで解釈は違ってきますが、これらのカードが現れたときは、警戒しながら、正しい判断を下す冷静さを求められているような気がします。特にソード5は自分のことなら「正しい道を進むように」、他人のことなら「警戒して距離をとるように」と解釈しています。

DSC00664.JPG


 最後にお気に入りのグミベアタロットだと、ソード5もこんな感じです。
「おーい、落し物はここだよ~♪」「こんなもの落として物騒だなぁ」なんてイメージです。このタロットカードを用いた場合は、ウエイト=スミス版の絵柄を思い起こして答えを導き出します。やはりシビアなソード5のメッセージはグミベアちゃんには似つかわしくありません。そんなグミベアタロットでも独特なメッセージをくれることもありますが、それはまた別の機会にご紹介できたら、と思います。



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す