”ジャケ買い” ~なぜか引き寄せられるもの~

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 前回のブログでご紹介した”ビフォータロット”ですが、ネット通販で購入しました。私はネット通販には消極的です。商品の情報が断片的だし、実物を手にして、自分の目で確かめてから購入したいと思っているからです。

 このビフォータロットも購入にあたり、タロットカードのオンラインショップを見たり、実際の販売イベントに足を運んで、情報を得ようとしました。しかし78枚すべての絵柄を購入前に知ることは無理でした。ちょっと自分に合うか不安でしたが思い切って購入してみました。決め手はパッケージの絵でした。

 内容を知らずに購入する経験。どこかで経験したかな?と思い起こしてみると、以前、熱中していたレコード(実際はCD)収集の時もそうだったかも、と思い出しました。

 私は今でも音楽を聴くことが好きですが、当時は今ほどインターネットが発達しておらず、YouTubeで気軽に未知の音楽に触れることなんて考えられず、音楽を聴くのはCDなどのソフトに頼らなければなりませんでした。そんなソフトを入手するために、都市部のレコードストアや中古レコード店に毎月一定額の予算を持って通っていました。

 いざアルバムを購入するというときに判断基準にしていたのがアーティスト名、演奏する楽器、録音された年代、演奏曲目、ライブ録音かスタジオ録音かなどのかなり断片的な情報でした。それを補完するのは自分の想像力で、アーティスト、楽器の組み合わせ、年代によって音楽性の変化も出てくるし、ライブ音源だと熱気はあっても、音質がひどかったりするしなぁ、とかパッケージを裏返して、想像を巡らせながら、そのアルバムの情報を精査し、購入するかどうか、決めていたものです。

 それでも購入を迷った時は”ジャケ買い”と呼ばれるソフトの収まるジャケットのデザインで、気に入ったものにする、という直観に頼り切った方法で購入を決めていました。中には結構な(自分にとっての)ハズレ作をつかんでしまったこともありましたが、おおむね自分の好みにあったものが購入でき、あながち否定できない判断材料であったと思います。

 ジャケットやそのアルバムの1曲目は、そのアルバムを表現する大切な要素だと聞いたことがあります。アーティストがこだわりぬいた作品の表紙を飾るわけですから、アルバム全体を体現している大切な要素だと思います。それを気に入ったのなら、やはり中身のアルバムを気に入るのは当然なのかもしれません。
 少しでも自分の感性に引っかかるものは、少なからず自分が興味を持っているものです。また興味を持っているものを意識していると、それに近いものはなんとなく自分の手の届く範囲に引き寄せられてくるようです。あとはそれを躊躇せず手を出せるかどうかだと思います。

 私の性格上、手を出した後のことを事前に悩んでしまい、時間切れになったり、熱が冷めてしまい、結局、手つかずになってしまう傾向があります。それではもったいない。人生には限りがあるし、時間がありません。何か関心のあることには積極的に、ちょっとだけ勇気をもって近づいていきたいと思っています。

 それでもうまくいかなかったら、それは私には縁がなかったのかもしれないし、タイミングが合わなかっただけかもしれません。なんとなくその人なりに合ったものが目の前に現れるように導かれているのですから。それを信じて、その状況を楽しむ余裕をもっていけたら、と思います。

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 最後に購入したビフォータロット。個人的にはいろいろなイメージやメッセージを膨らませる役割を果たしてくれて、購入して良かったと思っています。
またカバー写真は、購入の決め手がジャケットだったアルバムたちです。聞くにつれ馴染んできて愛聴盤となっています。直観が役に立った好例だと思っています。



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