教えて分かった日本語の難しさ

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コラム

今、世界で韓国語がブームなのはご存じでしょうか。

韓国のエンタメが歴史的な快挙を成し遂げていることも影響し、
韓国語もブームになっています。

インドやベトナムでは第二外国語として韓国語を採用し、
アメリカでも韓国語の人気が急上昇しています。

韓国語はハングル24文字を覚えるだけで読めたり書けるので、
「簡単に覚えられて楽しい!」
を感じやすい言語です。


私も韓国に来てから韓国語を習い始めましたが、
韓国語も奥が深く難しい表現やニュアンスがたくさんあります。

韓国語は子音+母音の組み合わせなのですが、
子音+母音の下に「子音」が組み合わさっているパッチムという形をきちんと理解すれば、韓国語は中級以上をマスターしたことになります。

日本語と比べたらシンプルで分かりやすく、始めやすいのは韓国語なんだなあと感じた瞬間が何度もありました。


韓国では一時期日本語ブームがあり、
私もたくさんの人に日本語を教える機会がありました。

教えながら韓国人の反応をみて感じたのが、
「日本語は複雑で覚えることが多い」という点です。

ひらがなは46個なのに50音

カタカナ46個のオノマトペ(擬声語や状態や感情を表す表現)

3000の常用漢字

和製英語・・・・

ひらがなとカタカナを覚えた後に、
漢字を覚えます。

日本語と韓国語では幸い文法や助詞が似ている点が多いので、
違う点だけを重点的に覚えればOKです。

でも漢字には音読み、訓読みがあるため両方を理解しないと読みや書きでつまづくきます。

日本の文学がどんなに素晴らしいと知っていても、原作で読むレベルになるには夢のように先の話なのです。

そのうえ日本語会話で重要な尊敬語、謙譲語、丁寧語・・・・

「わかりました」の敬語を一つとっても、
「承知しました。」
「了解しました。」
「かしこまりました。」のように、
状況や細かいシチュエーションによって使い方があることを知らないと正しくは使えるとは言えません。

サバイバルゲームのように、これでもかと険しくつらい道のりが待っているのが日本語なのです。

日本語は学べば学ぶほど複雑で難しい言語だと分かってからは、日本語を使う外国人を見ると、尊敬のまなざして見てしまいます。


我が家でも日本語が母国語ではないうちの子に日本語を教えていますが、とっても大変です。(涙)

学校教育も周りの環境もすべて韓国語なので韓国語がペラペラになるのは当たり前なのですが、なぜか私だけ一人焦りと危機感を持つようになりました。

韓国では、英語を学べる環境は整っているので週5日、英語塾に通いネィティブ講師の授業を含め2時間英語を使い、宿題で1時間以上は勉強します。

月に英語に費やす時間は70時間以上あるので、韓国の一般の小学生なら英語力は自然と身につくのです。

日本人として日本語を使えるようにさせてあげたいのに、韓国語と英語だけが流暢になるのをみて、私の気持ちだけが常に焦ります。

世界のあちこちに日本人が住む時代ですから、もっと日本のコンテンツに力を入れて世界中の人たちに日本語を楽しめる情報を配信して助けてもらいたいくらいです。

特に子供たちは日本のアニメが大好きなので、日本のアニメを通して日本語に触れる機会がもっと増えたらいいなあと思っています。

これからも、日々の努力は惜しみません。

日本語がどんなに難しくても、ベースの土台は作ってきました。
日本語ができるように環境を作っていきますが、日本の皆さんも海外にいる日本人の存在を忘れないでくださいね。

一緒に日本の文化を育てていきたいです。

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