「PTA、父母会を理解しよう」③初心者編~PTA連合会って何?~

記事
コラム

【1.PTA連合会】


①各市区町村で複数の学校が存在する場合、各学校のPTA同士の
 連絡・連携・協力しあう仕組みとしてPTA連合会があります。

②各学校PTAの代表が集まり、定期的な会議をします。
 市区町村での、PTA活動における問題点や対策などを話し合い、
 その対応をします。
 必要であれば、PTA連合会の名の下に、市長面談や議員との連携、
 行政への働きかけなどを行う場合もあります。 

③PTA連合会としての総会、決算、会計監査があります。

④年会費として、協力金や負担金をPTA連合会へ支払います。
 学校規模、児童の人数、会員数などによって負担金が計算されます。

⑤PTA連合会が社団法人などではない場合は、PTA幹事校があり
 1年~数年単位で持ち回ります。
 PTA幹事校になると、PTA連合会会議の主催や会費の管理、決算、監査、
 その他の手続きなど、事務的なことを担当します。
⑥市区町村のPTA連合会が、都道府県のPTA協議会・PTA連合会に
 加入していることもあります。
 市区町村のPTA連合会は、広報誌のコンクールを開催したり、
 勉強会や児童の学習環境についての問題点や改善提案などを
 話し合ったりしているようです。

 最終的な一番大きな組織としては、
 公益法人日本全国PTA協議会でしょうか。
 そこまでの活動を確認したことはないのでわかりません。
 興味がある方はぜひHPを確認してくださいね。

⑦それぞれの連合会の加入は任意です。
 希望すれば組織単位で加入できますが、個人での加入はできません。
 加入することになれば、それぞれ会費と負担金が発生します。
 それらの費用は、保護者のPTA会費の一部が使われています。

【2.父母会連合会】


①PTAのように同じ市区町村や地域単位で、同じ目的の父母会が集まり
 父母会連合会を組織していることがあります。

②加入している場合は、毎月数回または数月に1回程度の会議を実施し
 情報交換や連携をします。

③会費や負担金を支払います。

④総会、決算、会計監査があります。

⑤持ち回りで幹事になり、会議の主催や会費管理や事務処理などを
 行う場合があります。

⑥運営組織がある場合は、その組織が実施する会議に保護者が出席する
 ことになります。

<ポイント1>~連合会の活動は大変?~

PTA活動、父母会、保護者会には、役員だけでなく
連合会という活動もあるんです。

両方やらないといけなくなったら、
さすがに忙しくてちょっと大変かも・・・?

活動回数は増えてしまうけれど、役員や連合会の活動は、
普段の生活では関わることのできなかったはずの
新しい人脈ができます。
活動的で向上心のある人も多く、とても良い刺激となります。
かけがえのない呑み友達ができましたよ。

また対象の児童の範囲が広がるので、子供に関する問題などに関して
より広い視野で物を見て、多くの事を考えなくてはいけなくなります。
色々な事を学ぶことができたり、知らなかったことに気が付けるのも
貴重な体験です。

<ポイント2>~なぜ群れたがる?なぜ連合するの?~

「連合会なんて活動を増やして面倒なだけ!無駄よ。」
なんて思う方もいらっしゃると思います。
私も最初は、本当にこれは必要なの?と思うことがありました。

でも、実際は、必要です。
なぜならば、一人の声、小さな組織の声は消されてしまうのです。

一人の保護者が意見や要望を、幾度と校長先生や担任の先生に掛け合っても
実際は、職員会議にもかけてもらえなかったり、挙句には
「面倒な親だ」「モンスターピアレンツだ」「勝手なことばかり言う親だ」だ
と言われるだけで、まともに取り合ってくれませんでした。

見かねて私が多くの保護者たちの意見をまとめて、文書にして
校長先生に提出した時、
「この件は校長である私が預かります。」
と言われました。
結果は、何も進展せずに、そのままモミ消されました。

けれど、PTA会長から言うと、PTA全体の大きな声として受け取ってもらえるのです。
その案件の結果は、PTAと学校で連携して対応してくれることになりました。

これと同じように、市に1つの学校や1つのPTAから意見や要望を言っても、何度市長に陳情にあがっても、まともに取り合ってくれません。
ほぼ、そのような意見は議会にも上がらないし、ほとんど検討もされずに消えていきます。

けれど、PTA連合会からの要望として言うと、PTA連合会に所属する多くの保護者の代弁として受け取ってもらえるのです。

数年の議論がありましたが、結果は、対策してもらえることになりました。

つまり、子供のために改善してほしいと思う意見や要望を行政にお願いする
ためには、多くの人の意見であるという実態がなければいけません。

大きな力や行政に対抗するためには、多くの人数が必要なのです。
それがPTA組織やPTA連合会なのです。

最後までお読みくださりありがとうございました。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す