24. 【自己理解の落とし穴】偏った自己理解は書類選考通過率を落とす?

記事
学び
個人のキャリア形成を考える上で欠かせない要素の一つが「自己理解」。

自己理解(自分が理解する自分)を行う上でよく、自己評価と他己評価
両方が必要という話は聞きますが、なぜ自己評価だけでは不十分なのでしょうか?

▼自己評価には偏りが出やすい
一般的に、私たちが自分や他者の特性を評価する場合、

他者を評価する場合は、行動(どのような行動をとっているか)を重視し
自分を評価する場合は、意図(どのような思いを持っているか)を重視して
評価する傾向にあると言われています。

例えば、私たちが「時間を守る人」かどうかを評価するにあたり
他者を評価する場合は、実際にその人が「待ち合わせの時間に来たかどうか」で判断するのに対し

自分を評価する場合は、「実際に時間を守ったかどうか」ではなく「時間を守ろうとしたかどうか」で判断する傾向にあるということです。

行動ベースではなく、自分の思い・意図を根拠に判断すると、自己の過大評価に繋がりやすい、というリスクがあります。

実際、意図に重きを置いて評価する人ほど、ポジティブ特性の評価が総じて高い(やさしい、まじめ、人気があるなど)傾向にあることが示された研究も出ています。

そのため、他者から見た自分の評価を取り込むことで、より客観的な自分の特性を理解することができるのです。

また、行動を重視して自分の強みを洗い出せている人の方が、就活・転職活動時の書類選考通過率が高い傾向が示された研究もあります。

これは、自己の特性の認識に偏りが出にくいために、具体的なエピソードや根拠に基づいた自己PRが出来ているから、という理由もあるのかもしれませんが、この点については、今後更なる研究データの蓄積が必要なようです。


いかがだったでしょうか。自己理解にあたり、自己評価だけではなく、他己評価が必要な理由。

少しでも、皆さんの就職活動や転職活動のご参考になれば幸いです。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す