今日からできる校正の小ワザ

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コラム
こんにちは。校正・校閲のサービスを出品中のみねパセリです。

文章の見直しは、校正者に限らずほとんどの人がやる作業です。
家族宛てのLINEなら打ってそのまま送信でもまあいいんですが、大事な相手へのメール、パンフレットの文言、気合いを入れたSNSの投稿など、他人の目を意識するような文章はやっぱり見直しますよね。

にもかかわらず、後戻りできない段階ですっごい単純なミスを発見して、「んあぁーっ!」となったこと、ありませんか?
文章チェックのスペシャリストである校正者でも、「んあぁーっ!」を経験したことがない人はいないはずです。

しかし、開き直ってはいけません。ちょっとした工夫で、ミスを減らすことはできます。
文章を書いた時にオススメの、誰でもできる校正の小ワザをご紹介します。


他人に見せる

「言いたいことがちゃんと伝わるか」を確認するには、これが一番手っ取り早いです。
予備知識や脳内補正のせいで、自分の文章を客観的に読むのはどうしても難しいもの。他の人に読んでもらうと、思ってもいない解釈をされたり、意識していなかった文章の雰囲気を指摘されたり、気付きがたくさんあります。
ただし、ミスをどこまで拾えるかは、読む人の知識や注意力やこだわりに左右されます。また、文章の内容や分量によっては、身近な人には頼みづらいことも…‥。

時間をおく

見直しは書いた直後ではなく、翌日など時間を空けてからが良いです。
言いたいことをあれこれ考えて出力していた頭をリセットして、入力モードに切り替えることで、より冷静に読むことができます。
ただし、〆切が迫ってたらなかなか難しいかも。
私は、校正も時間をおいて何回かやります。「よし!」と思っても、別の日にもう一度校正すると絶対何か見つかるんですよ。怖っ!

異なる作業を同時にしない

「校正してたらページが増えて、全然終わらなーい」と言っている人を見かけます。おそらく途中まで書いて、気分転換に校正して、手直しして、そしたら新たな誤字や矛盾が生まれて……となっているのでは?
人それぞれのやり方でいいのですが、私としては、執筆・校正・修正は切り分けて別々に作業する方が効率的だと思います。全体の統一が図れますし、作業ごとに使う脳の部分が異なる気がするので。
多少引っかかるところがあっても最後まで書き切る。完成した文章を見直す。全部見直してから修正点を反映させる。というのがオススメです。

文字列をなぞる

目で追うだけでなく、指でもペン先でもマウスカーソルでもいいので、見ている文字を指しながら読みます。
いわゆる「目が滑る」のを防げるので、これだけでも誤字脱字を発見する精度がアップします。
ただし、論理の矛盾や全体の整合性は別途確認する必要ありです。

読み上げる

目が勝手に補完してしまう誤り対策には音読も有効です。
ただし、何万字もあると喉が嗄れるので、私はここぞというところだけ音読します。
ここぞとはどういうことろかというと、こういうところです。
……ね? 音読すると気づくでしょ? ひらがな・カタカナが連続する箇所は、漢字よりも断然見落としやすいんですよね。
音読ではなく、Wordの読み上げ機能などを使う人もいます。
(私にはイマイチでした。文章を理解する速度が機械みたいに一定ではないので、音声か理解のどっちかが置いてきぼりになりがち。)

モノクロにする

校正者が書き込む用の印刷物は、モノクロ出力されていることが多いです。
余計な情報がカットされることで文字や文章の内容に集中できますし、修正する際に指示の赤字を見落とす心配もぐっと減ります。
ただし、別途、カラー出力されたもので色やデザインをチェックする手間が必要です。

やったことないけど、よく聞くワザ

印刷する
モニターではなく、紙で読む方が校正しやすいと言う人は多いです。画面から直接出る光より、紙に反射する光の方が脳に優しいからとか、見える範囲が広いからとか聞いたことがあります。
私は、同じ文章をモニターと紙の両方でチェックして比べたことはないので、どちらがより正確なのかは分かりません。
ココナラ外では専ら紙校正なんですが、10万字の原稿から特定の文字を探すなど、モニターの方が向いている作業もあるので、結局慣れが大きいかなーと思います。

文字の方向を変える
縦書きを横書きに、横書きを縦書きに変えると誤りを見つけやすいと言う人もいます。なんでだろ? 視点をリセットして、体裁に惑わされないようになるとかでしょうか。
原稿の体裁をいじるのは危険だし、デザインが決まっているなら完成形に近い形でチェックするのが確実なので、私はやったことがありません。が、興味がある方は試されても良いかも知れません。


文字遣いには強いが体裁が見えなくなるとか、全体の把握には向くが時間がかかるとか、どの小ワザも一長一短です。
適宜組み合わせて、より正確な文章チェックを目指しましょう!

「そもそも自分でやるのが億劫なんだわ」という方は、校正者に任せてみませんか? 経験豊富な校正者には小ワザだけではなく「技」があります。

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