ベテランデザイナーの呟き002 単価

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デザイン・イラスト
中小企業白書にて、
独立10年後廃業・休業率88%のフリーランスの世界で15年以上生き残っているおっさんクリエーターが稼ぐ為の知識を業界の本当のお話を交えて呟いています。

誰に売るか?

前回は年収についてお話しましたが、では年収を決める要素の客単価についてお話していきましょう。

色々な収入口が増えましたが単価の水準はどうなんでしょう?

グラフィックデザイナーを例にして、
A4チラシ 表裏両面カラーで考えてみましょう。

顧客と請求金額値(私がぼんやりとwebを見た感じと経験値)
デザイン作業(デザインと版下作成のみ)
①クラウド系 3,000〜20,000円
②印刷会社 / 20,000〜40,000円
③印刷系デザイン事務所 / 20,000〜60,000円
④デザイン専門制作会社 / 100,000〜200,000円
⑤広告代理店 / 100,000〜200,000円
※上記の価格の他にコピーライティングや写真代などなど加わって請求します。

かなり違いますね。
これは請け負う仕事の責任感によっても違います。
①が吐出して安いのは顧客が素人だからです。
②より上は毎日制作物を見ている目を持っているから修正する箇所も厳しくチェクされていきます。④と⑤を相手するには経験とデザイン実行力が必要です。
⑤の広告代理店はA4チラシだけを創ることはほとんどないです。キャンペーンのツールのうちの一つという位置付けで作成している場合がほとんどで全体の予算の中で大体これくらいという指標としての金額です。

これからデザインで収入を上げて行こうと思う人はきっと①から始めていらっしゃると思います。③までを目指すと良いですね。
④と⑤は狭き門なのでこちらはまずは制作会社へ入られて経験を積まれるのをお勧めします。

ちなみに①は時としてコピー(言葉)も書かされたり、写真を提供したり、企画料がこみになっているので純粋にデザイン料がとてつもなく安いので仕事実績をつくって早く抜け出す事をお勧めします。
①を抜け出す方法は今後書いていきますのでフォローしてお待ちください。

次回はデザインに関わる職種についてです。
私が某老舗百貨店のチラシ1枚作成するのにどんな職種の人たちが関わっているのかを紹介いたします。

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