映画パーフェクトデイズ、主人公の平山さんは喫煙者だったのか、非喫煙者だったのか問題

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コラム
知人から誘われて、何年かぶりに映画館に行きました。
一人で行くのが嫌だったみたい。
どうせ暇だからと一緒に見てきました。
無駄にここでブログ書くよりブログサイトでも始めたらと、ドイツ語関係のブログサイトでも始めようかと考えてます・・・。

思い返せば、映画館で映画を見たのは、数年前、夏目友人帳の映画を観に行ったのが最後だった・・・。
来館プレゼントとして、にゃんこ先生の小さいファイルを貰ったのがうれしかった。
夏目友人帳、続編アニメが製作中らしいですね。楽しみです!!

さて、そもそもで私は映画はあんまり好きじゃないです。
二時間ちょっとの間、異世界にぽんと投げ込まれ、その後突然ポイっと現実に再び帰されるという目に遭うのがやりきれないからであります。
だったら、連続ドラマ見てた方が安心する。

このパーフェクトデイズも、あらすじとか解説とか見たことあるけど、自分的には興味をそそる内容ではなかった。特に、私はセンスがいまいちなので、芸術的な映画は苦手なのです。

ちゃんとストーリーがあった方が安心するし、そのストーリーもベタで田舎臭い陳腐な結末の方が安心できるので・・・ジブリも初期のは好きだけど、だんだん芸術作品っぽくなってくると、苦手意識が強くなってきてしまいます。
すみません、頭悪くて。

そんな映画センスない人間が高尚な映画についてあれこれ言える立場ではないのですが・・・
びっくりした点は脚本。これ、脚本って、監督さんが書いてるんですね!
ヴィム・ヴェンダース監督ご本人、そして高崎卓馬さんの二人の共同脚本のようです。この高崎さん、マルチな才能の持ち主のようです。
コピーライトから、CM、作詞、2021年の東京オリンピックのクリエイティブディレクターもされていたそうで、第一線で活躍しているのですね。
1969年生まれだそうです。
私、てっきり、もっと年上なのかと思いました。

というのも、この主人公の平山さんがタバコを吸うシーンがあるんですけど、「Peace」なんですよね。
私も喫煙者なので、つい銘柄に注目してしまうんです。
ある世代の人にとっては、このピース、キングオブ日本のタバコ、なんですよね。
おそらく、団塊の世代、それ以上の人にとっては、ピースという銘柄で、当時のことが鮮明によみがえる、そんな感じじゃないでしょうか。

外国の監督さんに、日本における、このピースの意味が分かっているとは思えない。
そして、高崎さんも世代的にピースには若すぎる。
映像関係のクリエイティブディレクターでいらっしゃるから、小道具にも何かしらの象徴的な意味を持たせていたかもです。

映画に登場したピースは、昔のパッケージじゃなくて、クリーム色の新しいバージョンのパッケージです。
それを主人公の平山さんは、コンビニで買い、川沿いの遊歩道で吸い込み、そしてせき込みます。
確かに、ピースはタール・ニコチンが多く含まれておりますので、1mgとか3mgとか軽いタバコを吸っている人にとっては、重いタバコになります。
初めて吸うには、キツ過ぎるタバコと言えます。

もしこの平山さんが団塊の世代をイメージして設定された人物であれば、学生時代、昔の、青いパッケージの両切りタバコ、Peaceを吸っていたのではなかろうか。
何年ぶりかでタバコでも吸わないとやってられんという気持ちになり、昔吸っていた銘柄をつい買ってしまう・・・。
特に最近は、たばこの銘柄も増えましたし、紙巻きたばこと電子タバコでまた違いますしね。
当時のタバコしか知らない人間が、改めてタバコを買おうとすると戸惑うと思います。

上に入れた写真、青いパッケージの両切りピース、最近どこでも見かけないので、ウィキペディアから借用しています。

若い人にとっては、目新しいパッケージかもしれませんね。
私が子供のころは、田舎のおじいちゃん、おじちゃん、みんなこんなの吸ってました。

2024年現在、団塊の世代と言われるのは今の70代~。
役所さん演じる平山さんは、おそらく50代から60代くらいでしょう。
姪っ子が高校生くらいですからね。

学生の時に、団塊の世代に憧れを抱いていた、それより下の世代が設定だったら・・・
自分はタバコを吸ったことはないが、憧れの先輩が吸っていた銘柄、ピースをつい注文してしまったのかもしれません。
ちょっとノスタルジーを感じさせるピース。
だけど、コンビニなどでは、先輩たちが吸っていた青のピースではなく、クリーム色のパッケージでフィルターもついている。

一度、その世代の男性の方の話を聞いたことがあります。
団塊の世代の人たちが大学で大暴れをしていた時、自分たちはまだ中学生や高校生。ああいう大学時代に憧れていたが、実際自分たちが大学に入学した時には、そんな熱量はどこにもなかった、と。とんだ拍子抜けだったそうです。

青のピースのパッケージ、ガツンとくる両切りタバコ。
それから比べたら、ずいぶんマイルドなクリーム色の新しいパッケージのピース、フィルター付き。どこかなまっちょろい感じがする。
硬派ではない、硬派になり切れず、かといって軟派にもなり切れない。
そんな中途半端な世代の象徴としてのピース、なのかな・・・なんてね。

ピースが初めて発売されたのは、第一次世界大戦の後だそうです。
その後、販売が一時停止され、再発売されたのが第二次世界大戦の後。
ピース、もともと平和が訪れた記念として発売されたと、ウィキペディアに書いてありました。

販売がまた一時停止しないといいですね。
第三次世界大戦後に、再々発売なんて、そういう情報がウィキペディアに付け加えられないことを願っています。

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