ワイ「たまには自分のプロフィールを伝えてみたい。」
助手「誰もアナタのプロフに興味なんかないよ。」
ワイ「と言うより人生を伝えたい。」
助手「ロクでもない人生を送ってきてるのに?」
ワイ「個人の人生を書き記したものはバイオグラフィと言います。」
助手「知ってるけど。」
ワイ「略してBIO。脱毛する場所はVIO。」
助手「ムダ毛よりも処理したいアナタの存在。」
ワイ「人生において無駄なことは何もありません。」
助手「じゃあアナタにはどんな経験があるのよ?」
ワイ「昔、会社からの帰路で原付乗ってて自損事故した時がありまして。」
助手「怪我したの?」
ワイ「結構血塗れでした。そのまま何とか家に帰りましたけど。」
助手「執念だね。」
ワイ「家に着いて、当時の彼女が心配して病院に連れて行ってくれるかと思いきや。」
助手「思いきや?」
ワイ「そのまま正座で2時間説教されました。」
助手「血塗れよね?」
ワイ「失血死寸前です。説教を聞きながら走馬灯のように思い出が駆け巡った記憶があります。」
助手「彼女には息の根止まるまでもう少し頑張って欲しかった。」
ワイ「他には、ヤクザの若頭に首根っこ掴まれた店員時代。」
助手「そのまま息の根止めて貰えば良かったのに。」
ワイ「元々の発端となった当時の部下が、遠くから不敵な笑みを浮かべていたことが脳裏に焼き付いています。」
助手「陥れられたね。」
ワイ「しかし、それよりも怖かった思い出があります。」
助手「何よ?」
ワイ「一緒に遊んだ女子がヤクザの彼女だったと分かったときは背筋が凍りました。」
助手「そのまま海に沈められたら良かったのに。」
ワイ「この経験から極限状態を生き残る術を学びました。その女子とは一緒ににミルフィーユを食べ合ったのですが、甘いものには騙されてはいけませんね。」
助手「アナタが勝手にハマっただけでしょ。」
ワイ「ところでミルフィーユとプロフィールって似てませんか?」
助手「似てない。」
ワイ「人生は積み重ねです。まるでミルフィーユのようです。」
助手「手間が掛かってもいいからアナタを折り畳んでしまいたい気分。」