新卒学生における初職の重要性

記事
ビジネス・マーケティング

1.人生の羅針盤となる初職

4月になり今日はもう3日めになります。

ネットを見ていると、「内定を得た」という投稿もチラホラと目にするようになりました。

このような投稿を見ていると、「おお、凄い」と同時に、「こんなに早く決めちゃって大丈夫?」という心配もしています。

新卒学生にとって、初職は単なる仕事という枠を超え、その後のキャリアや人生全体に大きな影響を与える重要な選択です。

それは将来の方向性を定める羅針盤のような役割を果たし、個人の成長と幸福に大きく影響しています。

私がジョブカフェに在籍していた頃、毎年5月の連休が明けた頃になると、必ず数名「転職したい」「会社辞めたい」という、4月に就職したばかりの新卒者が相談に来られました。


2.早期内定と早期離職

会社を辞めたいとか、転職したいという理由はそれぞれ。

だけど、彼らに共通していたのは、比較的早期に内定を得ていたことです。

私はキャリアコンサルタントですが、カウンセラーでもあります。

そのため、時間を掛けて彼らの話をじっくりと聞きます。

「早く就職して親を安心させたかった」

「『就職大丈夫か』と親から何度も言われてうるさかったから」

「早く内定を得て、夏休み卒業旅行に行きたくて」

「面倒なことは早く終わらせたいと思っていた」

「先輩から声を掛けてもらっていたから」

早期に内定を得られたのは、早期に就職活動を始めたから。

でも、しっかり自分のやりたい仕事を見つけるためではなく、就職活動そのものを早く終わらせたいためだったのですね。


3.そもそも就職活動のゴールとは

ところで、就職活動のゴールとはなんでしょうか。

もし就職すること自体がゴールとしたら、就職が決まり勤め始めたのち、しばらくして「合わないから辞めます」という結果になっても目的を果たしたことになります。

私は新卒者に限らず、色々な方々の就職活動をサポートして思うことは、就職活動のゴールは「長く働く職場を探すこと」と考えています。

そのため、早く就職活動を終わらせたいから、という理由で安易な就職活動を進めると、入社してから「こんなはずではなかった!」ということになってしまいます。

初職は学生時代に学んだ知識を活かし、実践的なスキルを身につけ、社会人としての基本的な素養を培う大切な時期になります。

そして、その経験が次のキャリアへとつながっていきます。


4.初職選びのポイント

初職を選ぶ際には、以下のポイントを参考に、慎重に検討することが重要です。

①興味・関心と能力に合った企業・職種を選ぶ
自身の興味や関心、能力に合った企業や職種を選ぶことが、仕事へのモチベーションを維持し、長期的に活躍するために重要です。

②企業理念や社風への共感
企業理念や社風への共感は、仕事に対する価値観を共有し、働きやすい環境を実現するために重要な要素です。

③キャリアパスや成長機会
将来のキャリアパスや成長機会が明確な企業を選ぶことで、自身の目標に向かって計画的にキャリアを築くことができます。

そのためには、ある程度時間を掛けて就職活動を進める必用があります。

初職は、あなたの未来への架け橋。

自分自身の興味や目標に合った企業を選び、入社後は積極的に学び、成長すること。

そのため慎重に検討し、自分自身の目標や価値観に合致した企業を選ぶことが、将来の成功につながる第一歩となります。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す