例えば喫煙。一般的には健康に良くない上に、副流煙による周囲への影響もあり、あまり好ましい習慣ではないと思われています。
しかし喫煙をするその数分で、気持ちを切り替えリフレッシュし、疲れた中でも改めて「頑張ろう」と思えるための
コーピング(ストレス対処法)のひとつかもしれません。
どんな過程で喫煙という習慣を身につけたのか、そこへ至るまでの葛藤を含めて理解するのでなければ、「止めろ」と言われても本人も納得しないでしょう。
そこへ踏み込むのは容易ではありません。
上記の喫煙でいうと、続けることで健康を害したり、周囲から人が離れていったり、たばこ代でお小遣いが減って趣味を楽しめなくなったりしても、最終的にデメリットを引き受けるのは本人です。
家族として喫煙の害を心配するのは当然ですが、「他人の課題」に踏み込むと、本人の抵抗に遭って、不必要な摩擦やイライラのもとになります……。
自分の子どもにいい大学に進学してほしいと思うあまり、勉強を強要する場合。
裏には
自分のコンプレックスがあるのは分かりやすい例です。