お引き受けするご依頼の進行・ご納品までのパターン

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よくお引き受けする依頼がどんな形で進んでいくのか、例を挙げることでご依頼頂きやすくなるのではないかと、今回記事を書くことにしました。

特に今回挙げるのは、こちらのサービスの場合です。

・大学学部の場合

AO入試や一般受験でも二次試験の面接対策、つまり提出した書類への対応と一般的な質問への想定問答を承ることが多いです。

まず、受験校の情報を伺い、3つのポリシーを確認します。同時に、事前にご用意頂いている場合は、出願時に提出された書類を拝見させて頂いて志望動機が明確になっているかを素読みをしながら確認していきます。

多くの場合、学部の場合はこれまでの活躍がある場合はそれを記述することもできますが、高校生までで目覚ましい受賞歴がある方も多くはありません。そうすると、①こんな勉強がしたいと気付いた時のエピソード②それ以降の行動の変化(影響を受けてどうなりたいと考えどう行動化したか)、③目指す大学や学部の求める人材として相応しいというアピールが論理的に物語として示せれば、基本的な個々人の経歴上の違いはあれど、原則的にはほぼ満点が取れるはずです。

時折嫌らしく「他の学校でもできることじゃない?他にも受けた学校あるんじゃないの」などと質問というか意見の表明をされることもあります。そういった感情のフックを狙った質問については、むしろにこやかに「そうではありません、なぜなら……」「そうなのですが、こちらの大学には独自の魅力があります。例えば……」と冷静に返せるかどうかという事前の「慣れ」のような部分もあります。特に一般教養に関する質疑、今年一年のトピックや業界のトピックを挙げる質疑についても同様です。

・大学院受験の場合

こちらは次回にまとめてみたいと思います。

・国立大学医学部学士編入試験の場合

こちらは最初に承って合格者を出した実績を挙げた試験で、一般的な学習方法はどういうものか、仕事をしながら勉強することが可能か、自身の経歴で受かりやすい大学はどこかなど、事前の対策からスタートすることもあります。この部分は実際に合格した方が身近にいますので、具体的な回答ができます。

まずは学習プランニング(理系出身か文系出身かコメディカル出身か、予備校に通うか独学か、受験校はどこにするか)が終わった段階で、1次試験の前に提出する志望動機書や指導教官による推薦文(指導教官に文案を提案して問題なければ追認して頂く形を採ります)に取り掛かります。志望動機書は2次試験の格好の質疑応答用資料となりますので、よくある質問の一つ、「なぜ医師でなければならないのか?」という部分がしっかりと表現されていてその質問をわざわざ受ける必要がない文章にできるよう、最大限の聴取を行い、医師にならなければできないことの実現に向けてこれまでの経歴をパッチワークのように繋いでいきます。

そして多くの方の場合、医学部学士編入を目指されるぐらいですから、お話を伺っていく途中で必ずエピソードとして有効に使える内容が見つかることになります。

例えば、経済系文系学部出身、卒業後は金融機関に就職、7年働いて30歳で受験といった場合(仮の設定です)はどうするか。大学学部のゼミでの経験や留学経験、ボランティア活動の実績があったり、何かしらの医学部への道筋の萌芽が見つかることが多い印象があります。もちろんまったく医学とは関係なく大学時代を終える方もいらっしゃいますが、それでも何かこの時代に気づきがあったとするほうがよい場合もありますので、その点はご相談して方向性を確認します。

一般的な体験をことさら大袈裟に書く必要はなく、志望動機として強い作文を求められているわけですから、やはり動機がきちんとしたロジックで支えられているかどうかは大きく差が出る部分になります。また、例に出した先ほどの事例だと、経済系学部出身で金融機関に入行、証券外務員(公的資格)やFP1級(国家資格)を持っていたりすると、「医学がやりたいんではなくて病院経営をしたいんじゃない?」などと質問されたりすることもあるようです。

ネガティブな連想をされる面はどの経歴にもあり得るのですが、そうではないことを志望動機できちんと固めておくことは、生命科学で学ぶ「セントラルドグマ」や「アミノ酸20個の名前、略称、構造式、特性」を覚える段階に近いと思いますが、それをおざなりにして1次試験の筆記は通ったものの、エピソードが固まっておらず、その学校の求める人材であること(例えば、阪大や医科歯科大は研究者養成を念頭に置いているため、臨床に専念して開業したいと伝えると、少し違うな…となってしまいます)が受験したそれぞれの大学分用意できているかというと、多くの受験されている方は後回しにしてしまっていると思います。

それだけ生命科学を詰め込む時間の方が実際に学習している認識が高い行動だからだと思いますが、合格は2次試験を突破しなければ達成できません。その大学が課してくる1次試験や事前提出資料準備段階で、この大学にはこの科を志望したいと書く(学長、医学部長の出身医局の情報を集められればなおよいのですが、検索がメインになります)など、それぞれに求められる数ぶんアジャストしなくてはならないのは大変な作業になります。よって、どこの大学へ出しても共通して受け取られる雛形を用意して、それを時間が足りずどこへも同じ状態で提出せざるを得なかったりすることもあるようです。また、提出する内容をどう作るかを考える際に、TOEFLの要求点数が高い大学は研究者志望が多く欲しく、地方国立大学は一時的な留学を推奨していることもあるものの、基本的には地元に残って地域医療を支えてほしいなどの違いも出てきます。

生命科学は標準学習時間がおそらくあり、文系理系医療職の出身を問わず、例えば文系学部出身の受験生が物理や化学、医療統計学のどれかを捨てることや、理系院研究職出身の受験生が専門分野に特化して限られた範囲の学習のみの最低限で合格しようとする場合など、さまざまな状況がありますが、基礎的な生物学の叩き込み、基礎医学系の学部2年までにやる内容を先取りしている部分などを考えると、薬学部出身の方よりは確かにコメディカル出身の方に学習面でも面接対策の立てやすさ(あるいは横並びにならないような対策を立てるという意味では、難易度は同じに感じます)の面でも有利な気がしてきます。

また、出身大学や出身の所属先が華々しい方もいらっしゃいますが、私立大学の中位校から合格される方も大勢いらっしゃいますので、経歴による差というより純粋な競争試験(面接はやや不透明な面もありますが…)になっていると思います。それは点数開示制度が多く使われるようになったからという側面もあるでしょう。

まずは逆算してプランニングすることをお勧めします。

1. 入りたい大学ではなく、合格できる医学部を第一志望にする
2. 求められている人材像を確認して、それに対して他の受験生より強くアピールできる部分があるかどうか確認する
3. 生命科学と英語の配分を受験校の傾向を確認した上で、生命科学ならどこを捨て問とするかなど決めながら学習していく(全ての範囲を完璧にすることを目指す方は余裕があるため、志望動機も確実に仕上げられると思いますが、そういった方も多くはないと感じています)
4. 受験の半年前には受験校の調査も終わり、求められる字数以上の状態でラフ案が仕上がっている状態にしておき、提出前に慌てない状態を作っておく

ここにお示ししました1-4のどの段階でもサポートできますので、ぜひ一度お問い合わせ下さい。
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今年の合格が決まった方、これから2次試験だという方、今年は実力を発揮できなかった方、それぞれお疲れ様でした。サービス提供者としてはどういったご要望にもお応えできるよう、日頃から学習を欠かさないようにしていきたいと考えています。
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