リフレーミングとは何ぞや
=reframing。つまり”Re”+”フレーム”
=フレーム(枠組み)を再構築すること
=出来事の枠組みを捉え直すことで、
その事に別の視点を持たせること。
もともとは、コミュニケーションや、
能力開発・心理療法に活用されるNLP
(神経言語プログラミング)の用語。
有名な例が「コップに半分の水」を見て
「もう半分しかない」と思うか
「まだ半分もある」と思うかで、
状況の捉え方が異なるというものです。
具体的にこんなときは…?
明橋大二先生が書かれた「子育てハッピー
アドバイス」に、とてもわかりやすく&
読みやすく書かれていていますが、育児の
場面でこの奥義を使うと、こうなります⇩
・早くして!→倍速で動いたら間に合うよ
・時間なくなるよ!?→走れば大丈夫!
・いい加減にして!→今やめたら、偉いと
思うな~。それができたらすごいな~。
・あとにして!→これからご飯だから、
食後にした方がいいと私は思うよ。
・どうして挨拶できないの!?→挨拶は
嬉しいものだから、今度挑戦してみて。
深刻な二次障害を防ぐため
こんな生易しい声掛けで、急いでくれたり、
ゲームをやめてくれたりするの……?って
思いますよね。ここで第2の奥義、すなわち
長い目で成長を見守ること
”すぐ親の言うことを聞いて実行する子”に
育てるのが育児ではなく、親から自立して
生きていけるようにすることが育児のはず。
ですから、今日ゲーム時間が減らなくても、
何週間もかけて少しずつ減っていけばいい。
食後にした方がいいと意見を伝えたあと、
子どもが耳を貸さずにお菓子を食べても、
言うべきことを言ったら、スルーでいい。
何度か繰り返していけば、きっと心には
残って、いつか自ら行動を変えてくれる。
それを待たずに、成果(言われたら謝る
/言われたら直すなど)を求めるあまり
厳しく高圧的な物言いを毎日していると、
ー黒川伊保子先生「家族のトリセツ」に
あるように、突然の5W1H質問は、相手
にとって威嚇であり、対話クラッシャー
でもあり、脳が迎撃態勢に入るためー…
子どもは人格を否定されたように感じ、
→自分は親にすら受け入れてもらえない
→他人である友達に好かれるはずがない
→疎外感・孤独感・「どうせ自分は」観
→愛着障害・うつ病・適応障害・強迫症
⇧
これが二次障害です。きちんとした子に
育ててあげようとする親心からの行動が
子どもに生きづらさを加えてしまったら
…その可能性があるから、同じ注意なら
肯定的な言い方にリフレーミングしよう
ー私達専門職は、そう考えお勧めします。
ただ愛されたいだけなのに
親としては、良かれと思って言い続けた
→子どもにとっては人格否定発言だった
これ、あまりにも日常的に継続すると、
子の脳が傷つくんです。傷ついた脳は
「親の言ってることは正しい。今度は
気を付けよう」と、理性的に判断を
できにくくなります…怖い話ですが😥
そのうち「どうせ言うこと聞いても
褒めてくれないんだろう」「どうせ
頑張っても兄の方が好きなんでしょ」
と考えるようになり、親のサイドは
「どうしてこんなに可愛げがないの」
と感じるようになり…負のスパイラル
(子)好かれたい・認められたい
→でもダメ出しばかりされる
→傷つく→もう傷つきたくない
→もう好かれようとは思わない
←素直じゃないから可愛くない(親)
断ち切るのは保護者の役目
親だって人間です。負の感情ばかり毎日
向けられたら、愛しく思えなくなります。
でも、相手より私たちの方が、15年以上
人生経験を重ねています。やはり、先に
「愛されるよっりっも~🎵 (これわかる人
愛したいまっじっで~🎵」 割と同年代)
の考え方にシフトしちゃいましょ(^^)v
「自分は愛されている」との実感を増やす
「愛着形成」は、医学の力だけでは好転
しない状況すら、変える力があります☺
(岡田尊司先生著の「愛着アプローチ」)
最近、育てにくいな・反抗的だなぁ
・理不尽なワガママばっかり言うな
と思ったら、試しにリフレーミング
を取り入れてみてはどうでしょうか。
この話し方、身に着けておいて損は
ありません❕ 親や職場で使っても、
関係を円滑にできる技法ですので✌