再発を受け入れる。

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こんばんは、ばんますです。
昨日はじめて投稿したブログに(現時点で)7つものハートマークを頂きました、ありがとうございます!
少しでもご興味を持って頂けた、というだけでありがたいですね。
ハッシュタグで検索される方も多いのでしょうか、どうにかお力になれれば幸いです。

前回は私の「パニック障害」の発症、「生い立ち」についてふれさせて頂きました。
今日は、「再発」について、です。

これは私の考えですが、パニック障害を克服しよう!とハードルを上げ過ぎないほうがよいのではないかな、と思うのです。というのも、克服された方も中にはいらっしゃるでしょうが、また何かの拍子で再発してしまうのもパニック障害の特徴です。
その時の落胆ぶりといったら、「人生詰んだ」ってホントに落ち込んでしまいますからね、わかります。
私の場合、数年間発作を起こさなかった時期がありまして、自分でも不思議なのですが、何が要因だったかと思い返してみると、意中の女性に「フラれた」ことなんです。いや、「フラれ続けた」の方が正しいです、見栄を張りました。
普通、フラれた方が調子悪くなりそうですよね。帰郷して半年ほどの私は、自信もない、アルバイトで経済力も無い、運転免許も無く車もありません。こんな自分には何の魅力もないわなぁ、と、落ち込みかけましたが、何というか「チクショー!」ってヤケクソになっちゃったんですね。この感情は「治してやる!」というものではなく、一般的な社会人と比較してしまった劣等感によるものです。
で、自動車学校に通い免許取得ー、実家の家業に従事するー、って2カ月ほどでトントンと決めたわけです。何がエネルギーに変わるか不思議なものです。元になった感情自体には良いも悪いもないわけで、それをうまく、また、無意識に変換できたのは結果的には良かったです。

すると、色々と人生が好転し始めるのですよね。
フラれた女性から逆に告白されてしまったんです。当時は「line」なんてありませんから、ショートメール(死語?)で少しはやりとりしてましたが、もう諦めていましたし。まさかの大逆転です。
で、この女性が現在の「奥様」でございます、ありがとうございます、ありがとうございます。
奥さんは、精神科の看護師をされていましたので、私の特性についても理解がありまして、何というか、もう、こんなにも運命的なものがあってよいのだろうか、とも思いました。なんだよ「リア充」かよ、と思われた方、申し訳ありません。こんなおじさんにも自慢できるエピソードを、1つか2つほどお分けください。
この「フラれ続けた」を境目に数年間は、パニック障害とはほぼ無縁の無敵状態が持続しました。
では、何がきっかけでまた再発してしまったのか、といいますと。。

長男が生まれて保育園に通い始めてすぐ、胃腸炎をもらってしまい、それが奥さんにも感染してしまったのですね。夜中に、奥さんが嘔吐しまして、その当時感染に対する意識も弱いですから、私がササッと処理しまして、消毒もしっかりできていなかったのでしょうね。私も感染してしまったようで、翌日の仕事の打ち合わせ中、ものすごく気持ち悪くなってしまって。で、嘔吐恐怖症も相まって、がまんしてしまって。中抜けして、何とか自宅まで辿り着いたのですが、今度は、そのドキドキが、パニックの発作と混同してしまって、あっという間にトップギアまで上り詰めてしまい、あえなく再発です。
実家勤めで融通が利く私が長男の看病にあたりましたが、ショックが大きく、また胃腸炎もあってか、体重が5㎏ほど落ちてしまいましたね。今では5㎏落とすのも大変ですが笑
実はそれまでは、前回もお話ししたように、民間療法のちょっと怪しめな個人病院にしか通っておらず、病名も不明なままやり過ごしていましたが、これはイカン!ということで、奥さんの勧めもあり精神科を受診することになるわけです。そこで晴れて「パニック障害」という診断名を付けて頂きました。内心やっぱりそうだったんだ、と、ものすごくホッとしたのを憶えています。

日本では、精神科を受診することに抵抗があるというか、いや、それよりも周りの目を気にし過ぎて、診察を躊躇する傾向にありますよね。で、これは情報をうまく取り入れられない環境にあるご家庭ほど「隠す」ことで対処できている、と間違った認識をもたれていると思います。また「精神論」で片付けてしまうことも悪化させる要因です。
欧米では、俳優やアーティスト、企業それぞれに専門のカウンセラーが就くように、社会的にも周知されていますし、心が風邪をひいたら、じゃあ精神科を受診しよう、という捉え方が一般的で、それに対しても偏見はほとんどみられないでしょう。
もっとオープンでいいです。病気になってごめんなさい、って謝る環境こそ異常なんです。

で、冒頭のお話に戻りますが、「克服」ではなく「寛解」を目指し「うまく付き合う」という考え方にシフトした方が、「パニック障害」の場合はしっくりくる、と思うわけです。再発は、するかもしれないし、しないかもしれない。
それだけです。
再発しても、乗り越えた自分が今存在しているわけですから。

経験者の方は理解して頂けると思いますが、この疾患特有の思い込みの強さ、まぁしつこいったらないですよね笑
私のブログに辿り着く方は、もうそれなりにさまざまな対処法も調べつくして、実践して、たくさん努力されて、それでもなかなかよくならなくて。
いろんなことが制限されて、生きる幅がどんどん狭くなっていく、この先どうしたらよいのか、不安で頭がいっぱいになって。
わかります。私も一緒です。
ちょっと立ち止まって考えてみてください。

めっちゃ真面目じゃないですか?笑

こんなに一生懸命考えられるって、他の人には経験できないことじゃないですか?世の中の人がこれだけ生きることを真面目に考えていたら、それこそ念力で大きな岩でも動かせるエネルギーになるんじゃないかって。

なかなか難しいですよね、思考を変えることって。
それができないからパニック障害なわけで、できればやっとるわ!と言い返したくもなります。これが他人にはなかなか理解してもらえない部分なのですよね。
だから、受け入れたモノ勝ちだと思うのです。抗って「絶対克服してやる!」なんて、自分の特性を否定しているような気がしてしまって。
こういう私なんです、どうぞよろしく!で、いいと思うのです。
あ、あと、こんな私、これからもよろしく!も自分につぶやいてくださいね。

次回は少し違うお話にしてみようかと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます!
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