気楽に読んでください、呼吸のおはなし ~その17~

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困ってます。
本当に、このブログのテーマは呼吸をあれやこれやといじらないことなので、しかも、後先の事をよく考えもせずに、“気楽に読んでください”などというタイトルにしてしまったものですから、ドラマチックな内容を連発して読者を引き付けて離さない、というようなことが難しい、そう気付いて、困ってます。
何かハッタリをかますような事を書けると良いのですが・・・。
あ、それは良くないか。踏みとどまろう。

前回、緊張を地面に降ろす為に着地面・接地面を触ると良い、と書きまして、足の裏、臀部、背中に付いて簡単に触れています。
その中でも、最もお勧めな臀部へのアプローチに付いて、今回は詳述します。

立っているよりも頭の位置が地面に近い分バランスを取る難易度が下がり、寝転んでいるよりも寝落ちせずに呼吸を眺め続けていやすいという点で、慣れてない方には座ってやるのが実はお勧めなのです。
地べたに胡坐をかいても良いですが、背骨をよりのびのびと解放させてあげたい人は、椅子に座る方が良いと思います。
ついさっきまで、臀部という表現をしていましたが、正確には、お尻の筋肉に包まれている骨、坐骨に働き掛けることをします。
坐骨は左右一対の計二つありますから、先ずその右と左のどちらからやるか決めます。
決めましたら、その片方の坐骨の下に、片手の掌を差し入れます。椅子の天面とお尻の間に掌が挟まって、その上に座るということです。掌で坐骨を受ける感じ。なので、椅子の天面の材質によっては柔らかい座布団を敷いてください。
これは、上半身が抱えている無自覚の緊張までが緩む作業ですから、掌にかなりの荷重が掛かります。その時に椅子が硬くて手の甲が痛いようだと、それを庇う反応が出てしまって、根本からは緩めなくなってしまうのです。
それでそのまま、何十秒でも一分でも数分でも、いくら座布団を使っていても流石にちょっと手が辛くなる、そうなるタイミングの少し手前を見計らって元の姿勢に戻してください。
それで、この作業をやった片方と、まだやっていないもう片方の感覚を味わい比べてみてください。
勿論この時点で既に、体と呼吸との関係・関連も、左右で随分と違って感じる方も居られると思います。
「この違いって、どういうことなんだろう」と、味わい感じ尽くしてみてください。
いつもの自分と、本来の自分。そんなテーマが浮かんだりもするでしょうか。
そのように味わう時間が済んで、もういいかな、と思いましたら、残されたもう片方にも、同じことをしてあげてください。
先にやった方と時間を合わせたり、そういった面倒なことは一切不要で、気にしない方が楽しめます。
右半身には右半身の、左側には左側の、言い分や都合が其々あるでしょうから、それをどうぞ尊重してあげる積もりで、付き合ってみてください。

両方が終わりましたら、座り心地の変化や、気分の変化、首や肩や背中にあった凝りの様子、股関節や顎関節の緊張度など、色んなビフォーアフターを味わってください。余計な緊張から解放されて、中には自然と背筋が伸びる方も居られます。

それで同時に、やっぱり呼吸ですよね。
一回一回の呼吸の長さや大きさ、深さなど、自分なりの尺度や表現で良いですから、出来るだけきめ細やかに違いに気付いてあげてください。
たったこれだけのことで気分や機嫌が良くなっていることも結構多いんですよ。

つづく



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