気楽に読んでください、呼吸のおはなし ~その4~

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コラム
前回は、呼吸の外面(ソトヅラ)と内面(ウチヅラ)に付いて少し触れました。
息を一所懸命に努力して吸ったり吐いたりしても、それはただ肺の中を循環して出て来る訳では無いから、全身の末端にまでその吸った空気、の中の酸素が血流に乗って運ばれていなければなりませんという内容です。

お腹が呼吸と共に動いているか。
口呼吸になっていないか。
5秒で吸って、5秒止めて、10秒で吐いて。
雑念に惑わされないように。
雑念が湧くことは人間として当然のことです。なので、雑念が湧いてもがっかりしないで、但し、それに気付いたらそこから離れて、また呼吸に意識を戻してください。

これらのような事柄は、このブログで紹介する呼吸のおはなしには一切出て来ません。

上手く出来る人と上手く出来ない人に分かれる可能性のあるようなこと、命を支える基本中の基本である呼吸という営みに於いて、そんなことがあってはならないと感じるからです。

教室や道場で訓練をして、終わってその場を離れたら次の練習まで一旦離れられるようなその他の習い事とは違って、呼吸は生きている限りずっとするものだから、上手く出来なくてがっかりさせるようなことは考えられません。

ましてや我々弱い人間ですから、習得度合いの進捗状況を、他の誰かと比べたりし勝ちです。
"自分に比べてあの人は随分と息が長い。こっちは5秒でもやっとこさなのにあの人は15秒も続く"とか。

そんなこと、時間やお金を掛けてわざわざやる必要はありません。

やることは、今ある自分の呼吸を、何も手を加えずに、ただじっと眺めるだけです。
そう、雑念、雑念がありましたね。だから難しい場合があるのでしたよね。忘れてませんよ。

雑念も、一緒で良いじゃないですか。誰に迷惑が掛かる訳でも無し。

それで、呼吸の内面を大切にするということは、お腹が膨らんだり凹んだりとか、それらが全く意味が無いとは言いませんし、今後その正しい解釈にも言及するかとは思いますが、先ずはそんなことよりも、体で感じる素朴で単純な"温かさ"、そこに、答があります。

つづく
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