「死神の幸福」

記事
小説

展示用4500_edited.jpg



【説明書】





6歳の時
父親が会社から
パソコンを持ってきてくれた。

このパソコンは
会社がメーカから試供された物で
特別に貰ってこれたらしい。

でも俺は
このパソコンで弟のヨッチと
ゲームばっかり遊びまくってた。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

しかしヨッチは
俺にゲームで勝つ事が出来ず
とうとう怒って
一緒にゲームをやってくれなくなる。

そして
しばらく俺1人で
ゲームに明け暮れてるとある日
枕元にパソコンの説明書が置いてあった。

多分父親が
本当のパソコンの使い方を
知ってほしくて置いたのだろう。
(*´゚д゚`*)オヤオヤ

仕方なく俺は
その説明書を見たけど
漢字も読めないし
書いてある内容も理解できない。


glasses-1052010.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓











【パソコン博士】





その事を父親に伝えたら
月1回の日曜出勤に
俺を一緒につれってってくれると言う。
(((o(*゚▽゚*)o)))

俺は
何で会社に連れてってくれるのか
よく解らないまま
一緒に会社に行く事になった。

そして当日
会社に到着すると
社長の親戚のおじさん以外に
社長のお兄さんがいた。

この社長のお兄さんは
コンピューターの博士を習得していて
日本企業用のパソコンソフトを
オーダーメイドで開発していた。

しかし
人間性に凄く難があり
非常に接しにくい人だった。
ε-(・д・`;)フゥ…

でも俺には
凄く優しくしてくれて
パソコンのコアな話をよくしてくれる。

父親が俺を会社に連れてきた理由は
このパソコン博士に
合わせる為だったのだろう。


usman-yousaf-SakqLf78KVo-unsplash.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓











【周りが見えない博士】





会社に到着すると
何やら親戚のの社長と
そのお兄さんのPC博士が話をしてる。

なので俺は
話が1区切りつくまで
事務所で待つ事となった。

そして話が終わり
父親が社長に用件を話してみた。

「あのPC博士にパソコンの事をこいつに
教えてやって欲しいんだけど良いかな?」
そう社長に話した。

そうすると社長が俺に
「良いよ~コッソリ近づいて
膝の上に乗ってやれ!」と言った!
ウフフ♪(。-艸・。)

そして
すぐ横にいる俺に気が付いてない
PC博士にコッソリ近づいて
膝の上に飛び乗った!

そしたらその博士が驚いて
「ぎゃー!」と言う声をあげた!
ギャー!ε=ε=(*ノ>Д<)ノ


men-1276384.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓











【子供の目】





当時の俺は
「ゆーくん」と呼ばれてて
PC博士が「ゆ~くん来てたのか!」と
ひっくり返った声を出して驚いてた。

そしたら間髪入れず俺に
「そうだ!
最新のパソコンを見せてあげよう!」
そう言って足元から箱を取り出した。

その箱の中に入ってた物は
なんと!バラバラにされた
パソコンの部品だった!
オロ((ヾ(*'д';*)ノシ))オロ

それを見た俺は
何がパソコン何だか全く理解できず
PC博士に「なにこれ?」と
聞いてみた。

そしたらPC博士が目を輝かせて
「見てろ今組み立ててやるからな」
そう言って部品を組み立て始める。
(*ノ∀`*)ウフフ♪

そして完成した物は
電子部品むき出しの
全然パソコンの形をしてない物だった。

このパソコンには
FR出力という物が付いていて
これをテレビの裏側の端子に付けると
映像が映し出される。


caleb-jones-rpPvrOQmR2s-unsplash.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓











【感動のドット絵】





PC博士は
早速このFR端子をテレビに繋げて
映像を映してくれた。

その画面には
色鮮やかなカラー表示された
草原のドット絵が映し出された!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

俺は
コンピューターで
こんな綺麗な絵が映し出せるなんて
凄くビックリして感動してしまった!

そしてPC博士は
「見ろ!これが16ビットだ!」
そう意味が解らない事を叫んだ。

でも俺は
性能が良いパソコンと言うのだけ解り
画面に映し出された絵を見て
ずっと感動してた。

しばらく眺めて満足した俺は
ここに来た本題の
「PCの説明書を読んでも理解できない」
とPC博士に話してみた。


benjamin-davies-JrZ1yE1PjQ0-unsplash.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓











【デビュー!】





この事をPC博士に話すと
「確かにまだDOS-Vなんて難しいな」
そう言って紙と鉛筆を取り出し
プログラムを書き始める。

そのプログラムは
5行位のプログラムで
その紙を俺に渡してくれた。

「なにこれ?」と尋ねると
「この通りPCに入力すれば
計算機が出来るよ!」
そう答えてくれた。

そして俺は
家に戻り早速このプログラムを
PCに一生懸命入力して
エンターを押してみた!

そうすると
カーソルだけ点滅してる
真っ黒い画面が映し出さる。

そして俺は
「計算機と言ってたのだから
ここに数字と式を入力するのかな?」
そう思って1+1と入力してみた。

そしたら
なんと!きちんと下の行に「2」と出て
この瞬間俺は
パソコンデビューを果たしたのだった!

つづく

alexander-grigoryev-YSEp8dLK8K8-unsplash.jpg

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す