若手の育成術

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コラム
ベテランの最大のミッションは

「若手の育成にある」

という持論があります。

社会人における育成というのは学校教育とは大きく異なります。単に知識の埋め込みだけでは戦力となる人材は育ちません。自ら考え、主体的、能動的に物事を考えることができ、行動に移すことができる人材を育てるには、手取り足取り詳しく教えすぎても駄目なのです。
これも私の持論に留まりますが、若手の育成の考え方として

『知識でなく知恵を与え、価値観の形成を手助けする。』
(知恵は体感からしか生まれない。)

という考えを持っています。

若者には経験が圧倒的に不足しています。そのわりには現代社会は情報過多です。価値観も多様化しているため、今の若者は何を信じればよいのかわかりにくく、モチベーションの管理が非常に難しいです。情報に振り回されれずに、正しい価値観を身につけるには、体感ベースで物事を考えることができなければなりません。知恵は体感してこそ身に付くものです。体感できる環境を数多く与えあげることが教育の役割だと思います。

また若手は経験(体験)不足から、自分の中で確固たる価値観が定まっておらず、モチベーションが右往左往しつつあります。私の20代もそうでしたが、易きに流れたり、不平不満を言ったり、些細なことにストレスを感じたりします。

そんなときにベテランが価値観形成の手助けをしてやる必要があります。勘違いしてはいけないのは『価値の押し付け』になってはいけません。ありがちなのは自身の過去の経験則だけを雄弁に語り尽くすだけで、若者の声に聞く耳を持たないことです。これははっきり言って老害です。価値観の形成の手助けとは、まさにこの

『聞く耳を持つ』

ことだとおもっています。
聞くことで、若者は話ながら頭の中が整理され、自ずと解決策を見いだすことができるようになります。ベテランの助言というのは、こさじ一杯程度、ほんのちょっぴりでよいのです。

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