住宅1棟で窓の数が決められている場合の窓優先順位は?どこの部屋から窓を削れば良い??

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住宅設計における日当たりは、居住者の健康、住宅のエネルギー効率、そして居住の快適性に直接関わる非常に重要な要素です。日当たりの良さは、心身の健康を維持する事も可能です。※これは科学的に証明されております。学校の窓が南面大きく取られている理由も心身の健康が大きな理由です。

住宅会社さんの住宅シリーズによっては、建物1棟で窓が●本と決められているケースが多いです。窓の数が多くなれば金額も高くなる。当然の流れだと思います。
建物配置や周辺環境的に明るさが確保できない場合、どうしてもLDK南側に窓を追加するケースもあり、それ以外の空間で窓を削除しなければならないという選択に迫られるケースも多くあります。また、窓を無くすことにより温熱環境は向上する場合もあります。
窓の数や位置を決定する際には、どの部屋が日当たりの優先順位が高いのかを考慮することが大切です。以下に、日当たりの優先順位が高い部屋順に説明を行います。優先順が高い順です!

優先順位1. リビング・ダイニング**:
家の中心となるこのエリアは、家族が最も多くの時間を過ごす場所です。日当たりが良いと、室内の温度が自然に上がり、冬場の暖房の必要が減少します。逆に夏場は太陽高度を考慮した効果的な日射遮蔽を実施し室温情報を防いで下さい。また、自然光の下で過ごすことは、心身の健康を維持する上で非常に重要です。窓の配置や大きさをしっかりと計画することで、効果的な日当たりを確保することができます。とにかく、家の中で長い時間滞在する部屋を優先的に対処下さい。

優先順位2. 勉強部屋やワークスペース**:
仕事や学習に集中するための場所として、明るい環境は集中力を高める上で役立ちます。自然光の下での読書や仕事は、疲れにくく気分転換にもつながり効率的です。住宅の中でも特に照度の高い値を求められるのが、読書・勉強・裁縫などの細かい作業です。

優先順位3. キッチン**:
食事の準備や調理を行う場所として、明るさは作業の効率や安全性に直結します。また、明るいキッチンは心地よさも増し、料理のモチベーションも上がります。どうしても間取り上、北側にキッチン空間を持ってこなければならないケースが多いと思います。その際、不足する明るさはキッチンに配置した照明にて明るさ補って下さい。


ここから↓は生活スタイルやお好みで優先順位変わります。
不要と思った箇所から窓減らして下さい。

優先順位4. 寝室**:
質の良い睡眠をとるためには、適切な光環境が必要です。特に、朝の自然光は体内時計を整える効果があります。そのため、東向きの窓を持つ寝室は、朝日によって自然に目覚めることができるのが理想的です。暗くなった夜しか使わない部屋という事で窓を小さくされる方もいらっしゃいます。

優先順位5. 廊下・階段**:
これらの場所における日当たりの重要性は、直接の居住快適性よりも、照明の電力消費を抑えるという点にあります。日中、自然光で十分な明るさが得られれば、照明を使用する時間を減らすことができます。

優先順位6. バスルーム**:
日当たりの良いバスルームは、カビの発生を防ぐ効果があります。また、明るいバスルームは清潔感が増し、心地よく使用することができます。ただし、プライバシーを確保するために、霞ガラスやカーテンの設置も検討する必要があります。ユニットバスの窓有り無し問題は、人によって優先順位様々です。詳しくは別の記事で書いていますのでそちらをご確認下さい。

優先順位7. トイレ**:
小さな空間であるため、窓がないと圧迫感が増します。小窓や高窓を設けることで、日当たりを確保しつつプライバシーも守ることができます。もちろん、トイレは底冷え対策やプライバシー性確保で窓無しという方もいらっしゃいます。

優先順位8. 収納・クローゼット**:
基本的には日当たりの必要性は低いですが、湿気がこもりやすいため、窓を設けることで通気を良くすることが推奨されます。窓を減らすならば、まずは収納からと考えます。壁面に窓を設置する事により、窓の正面は荷物が置けなくなり、収納量が減ってしまいます。また、実際に住んでみても窓を開けないという方がほとんどになります。湿気やカビなどが気になる方は、3種換気などの導入を検討下さい。また、窓が付いていると明るさは得られますが、徐々に太陽の光による劣化や日焼けは避けれらません。これは直射日光が差し込まなくとも、空気中で拡散した光でも同様です。

最終的には、住宅の位置や周囲の環境、そして住む人のライフスタイルや希望に応じて、窓の数や位置を最適化することが大切です。日当たりを最優先にするだけでなく、通気や眺望、プライバシーの確保など、多くの要素をバランス良く考慮することが求められます。
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