できること・できないこと(後編)

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コラム
前回に引き続き、「できること・できないこと」というテーマです。

今回は後編です。

できないこと≠苦手なこと


あまり慣れていないことやよく知らないことに出会うと、
誰でも一度は「できない」とか「苦手」という気持ちを
持ってしまうことでしょう。

勇気を出して少し挑戦してみてから「やっぱりこれは苦手だなぁ…」
と気づくこともあるかもしれません。

サービスを出品する際は「得意なこと」を見つけるのが手っ取り早いですが、
元々あるスキル(気づいていたスキル)だけが得意なこととは限りません。

そう。

スキルは伸ばすもの

だから。

ある時点では「できない」ことも、
努力や工夫次第で「できるようになる」
ことがたくさんあります。

まだまだ知らない自分の「得意」がどこかに眠っていることもあります。

今「できないこと」が「苦手なこと」とは言い切れないわけです。

それと同じように、「できること」や「得意」だと思っていたことが、
ある瞬間に「苦手なこと」に変わってしまうこともあります。

そのぐらい、スキル探しは難しい、とわたしは思います。

自分にとって本当に合っているものや誇れるものを見つけるまでには、
それなりの時間が必要です。

考えているだけではスキルは見つかりませんので、
まずは「できそうなこと」からトライしてみる
という方法がとても良いと思っています。

私の場合・・・

最初にスキルシェアのサービスに登録してみようと思ったのは、
友人のある一言がきっかけでした。

ある時、頼まれてメールの返信用の文面を一緒に考えていたときに、
「すごい!このスキルは売れるよ!」と言われたのです。

「文章を書くことをビジネスにできるよ」

と背中を押してもらえたので、まずは経験を積もうと思い、
クラウドソーシング系の某有名サイトに登録しました。

最初から自分でビジネスを立ち上げる勇気は私にはないので、
既存のサービスのなかから合うものを見つけようと思いました。

まずは「記事作成」のサービスにライターとして登録しました。
サンプルライティングを終え、無事に採用。

ノルマは月20本。

言われた通りに、テーマに沿って情報を集める。
毎月決められた数の記事をペースよく納品する。

いわゆる「まとめ記事」の作成でした。
(今は著作権の問題等もあり少なくなっているかもしれませんね)

この機械的な作業は、わたしにとって「できないこと」
ではありませんし、むしろ「得意なこと」だとその時は思いました。

しかし、よくよく分析してみると、実は「苦手なこと」でした。

ライター登録をしたメディアには、他にもたくさんのライターがいました。

「他の人よりも新しいテーマで数多く納品しなければならない」

という競争の世界でもあったので、内容のある文章というよりは、
まとめ作業の速さが求められているお仕事でした。

まとめ記事なので、今思えば当然のことですが…(笑)

調べても調べても、与えられたテーマではたくさんの記事がすでに公開済。
どうやってオリジナリティを出せばよいのか悩むことが増えてきました。

皆さん、どうやってこの仕事をこなしているんだろう…

と思っていたとき、あるとんでもない事件が起こったのです。

仰天の事件

まとめ(キュレーション)記事の作成に携わって2か月目を迎えたある日。

他のライターさんが納品を終えた記事と自分の記事内容がかぶらないようにしなければと思い、そのメディアサイトで公開されている新着記事を
くまなく確認するのが(寝る前の)習慣になっていました。

毎回非常にスムーズに、驚きのペースで納品している方が数名おられたので、
「すごいなぁ…」「やっぱ慣れ?なのかなぁ…」「自分はまだまだだ…」
と尊敬のまなざしと、少しの落ち込みと共に、記事をくまなく読みました。

しかし幾つか読んでいるうちに、若干の違和感を覚えます。

「あれ?この表現、どこかでも見かけたような…」

おそるおそる本文の一部を検索してみると・・・

案の定。
そこはコピペ祭りでした。

とてもとてもショックでした。

何をしたいのか、何を評価されたいのか

新しくオリジナリティのあるものを届けよう。
読み応えのある内容にしよう。

そんな風に思っていたわたしは、コピペのチェックもせずに、
記事がどんどんアップされている状況にもがっかりしました。

あれほどネチネチと作業ルールが(数十ページも)送られてきたのに、
できあがった記事の確認はしていないの?なんでなの?
という苛立ちもありました。

結果的として、わたしのやる気はゼロになってしまいました。

「○○さんの記事、○○のメディアの内容をそのまま使ってますよ」
と、そのメディアの運営に報告することもできたかもしれませんが、
なんだかそれは嫌でした。。。

合わないと感じる場所。
適切な評価がされない場所。

こういう場所は経験上、絶対におススメできません。

クラウドソーシング系サービスでの記事作成は、私にとって
実は「苦手」なものでしたので、すでに幾つかの記事を納品した後でしたが、
(無給になることを承知のうえで)
「大変申し訳ないが、諸事情により継続ができなくなった」
と伝え、契約を解除してもらいました。

すっきりしました。

多くを語らないほうが、心の平穏を保てることもありますよね。
(今回はここで吐き出したので、もう忘れられるはずです。たぶん。)

自分の売り方を考える

ちょっと苦い経験を経て、気づいたこともありました。

それは、正当な評価が得られる仕事がしたい、という素直な気持ちです。

なので、「システムを使ってコピペをチェックしますので、あしからず」
という文言があると、(言葉はとても悪いですが・・・)
馬鹿にされたような気持ちになってしまいます。

実際に、世の中にはコピペ問題がはびこっていますので、
こう書かざるを得ない依頼主の気持ちもよく理解できます。

しかし、
そんな基本をわざわざ言わないと分からない人間なのだ
と思われている(疑われている)こと自体が、
たまらなく悔しく、そして、とてもとても悲しいのです。。。

自分が納得できる場所を探そう!
と思い、色々とリサーチをはじめたときに偶然出会ったのが、
ココナラでした。

サービス内容を自分で一から決められる

ここに非常に魅力を感じたのです。
ここから、私の「得意」を見つける日々が始まりました。

次回は「得意の見つけ方」をテーマに書きたいと思います。

本日も最後までお読みくださりありがとうございました。

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