ストレスの「完治」は目指さなくていい

記事
コラム
こんにちは。
今日は最近改めて感じたことを少しまとめてみました。

カウンセリングに来られるきっかけの多くが、仕事や人間関係、将来への不安などから大きくストレスを感じ、時には体調にまで影響が現れていたり、精神科や心療内科での投薬を受けながら、という方もいらっしゃいます。

そのため、まずはじっくりと話を伺っていきます。
カウンセリングにいらした状況に応じて、心の状態を改善する方法を一緒に探していくべきなのか、まずは吐き出してもらうだけの方がいいのか、考えていきます。

心の状況によって、「前を向くための準備をしましょう」とすぐにはお伝えしない場合もあります。
苦しい気持ちを取り除くだけで精一杯な時に、前を向くなんて余計にしんどいですよね。

これまでいっぱい頑張ってすり減った心を、さらに頑張らせる必要はありません。そういった場合は、まず心の中にあるものを吐き出すことに専念してもらっています。

このように状況に応じ、カウンセリングを重ねていくことで、いずれ心が落ち着いていくようになります。
カウンセリングをいつまで続けるのか、については別記事でも書いていますが
ひとまず気持ちが楽になったと思えたら、ペースを落としていいと思います。

しかし、完全な意味で心の状態をずっといい状態に保ち続けることは難しいものです。
というのも、一つの大きな悩みから抜け出せても、きっとまた別の何かでストレスを感じることはありえます。
生きていれば、必ず悩みはつきまとうものです。

カウンセリングを終了してすぐの頃は、過去の自分を思い出して「やっぱりまだダメかも」と不安に感じることもあるかもしれません。

でも、そもそも心というのはずっといい状態であるのは難しいものです。

まったくストレスを感じない最高の状態が24時間、365日続くというのも少し困りもので、適度にストレスがあることで、人は成長するようになります。
なので、必ずしもストレス自体は悪いものでもないのです。

もし、また自分だけでは対処できないなと思うことがあれば、いつでもカウンセリングの力を頼ってください。
本当にしんどい状態まで待つ必要はありません。

北米などでは、カウンセリングが保険適用されていることもあり、生活にうまく溶け込んでいます。
時には、まったく悩みがない状態であっても最近のできごとについてカウンセラーに話ながら、自分の方向性が間違っていないか、と確認の場にしたりするために活用されていることもあるようです。

そもそも悩みは数値化できないものであり、自分自身でも気づいていない無意識な部分で抱えていることもあります。

だからこそ、完治させようと難しく考えたりせず、心は変化するものであり、どんなときだってカウンセリングのように頼る場所があるんだと思うようにしてみてください。
完治する、のではなく、うまく付き合う方法を探すようにすると、心はずっと軽くなれると思いますよ。



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す